◆１８ 我慢の先の絶望 ページ20
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一度うつむいたと思ったら顔を上げて、優しげに苦笑いする彼女に俺は首をかしげる。苦笑いしているのに、なんで瞳は溶けそうなくらい優しいんだ。甘いんだ。
ふと彼女が口を開いて話し出す素振りを見せたため黙って見つめ、言葉を待った。
『私ね、ちょっと絶望してたんだ』
俺に向けていた顔を前に戻し、暗い雲に覆われた空を見上げる彼女。一瞬間が空いて彼女は何も言わず前を見たまま、俺が持っていた傘に片手を添えて支えてくれた。
なんとなく喋らない方が良い気がして、そのまま続きを待つ。
『人ってよく、何気ないことで落ち込んじゃうけどさ、またそれとは違って。私ね、ずぅーっと我慢してたことがあったの』
初めて彼女の瞳を見たとき、ほの暗い瞳だったことを思い出しながら「ああ」と相槌を打った。
『父方の祖父母が凄い教育ママパパでさ、父は私を苦しめたくないって優しくしてくれるけど、とにかく厳しい人達なの。
中学は両親が頼み込んでくれて気にしないでよかったんだけど、高校は白鳥沢に行けってうるさかったんだよね。勿論私は反抗した』
『私の中学、北川第一だったんだよね。そっちに影山いるでしょう？三年間同じクラスだったよ。』と言いながら少しこちらに顔を傾け俺の目を見る彼女。
どうして俺が影山と同じ高校だと分かったのか、というか影山のことを知ってると思ったのか、ワンテンポ遅れて疑問に思う。
その疑問が伝わったのか彼女がふ、と笑って言った。
『制服のボタン、烏野のだよね。それに、バレー部のジャージの配色はクラスメイトから聞いてるの』
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◆１９ 青城と烏野、一年と二年→←◇１７ 逢いたいと想ったから
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猫狗 - 僕はこちらの作品好きですよ？ただ更新しただけで通報するのであれば、それこそ違反なので、通報させていただきますね！こちらの作品、僕は応援させていただきますね！ (2022年12月29日 1時) (
レス) @page4 id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
USA(プロフ) - 自評 乙さん» お話を更新しただけで何もしてないんですけど......殆ど低評価なのでそんなことする価値もありませんし。そもそも違反にならないことで通報されるのも可笑しくないですか...？？ (2022年8月4日 18時) (レス) id: e573a41bd7 (このIDを非表示/違反報告)
自評 乙 - そこまでして 架空の評価ほしいものです？ むなしくないです？ (2022年8月4日 17時) (レス) @page1 id: 30f3f25f8c (このIDを非表示/違反報告)
自評 乙 - 通報させていただきます。 (2022年7月23日 21時) (レス) id: 0ecdb79203 (このIDを非表示/違反報告)
USA(プロフ) - くろさん» そう言っていただけて嬉しいです...！！結構設定詰め込んじゃってるんですけど今後もお付き合い頂けるとありがたいです！！ (2022年5月15日 22時) (レス) @page21 id: e573a41bd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：USA | 作成日時：2022年5月5日 15時
