動揺 ページ37
翔side
「・・・・・・。」
二宮が教室を出て行って静まりかえる教室。
あんなことがあって落ち着いていられるはずもなく、心臓はうるさいし顔も熱い。
全然気が付かなかった。
俺のことを恋愛感情として好きだったなんて…。
「二宮のやつ…」
補習してほしいってお願いしてきたから勉強熱心だなって感心してたのに。
せっかくプリントも作ってきたってのに。
まさか俺に告白するための口実だったなんて！！
勉強熱心だって思ったの撤回するわ。
二宮のことは生徒だけど一緒にいて楽しい仲の良い友達としか思ってなかったし。
俺はさっきのことを思い出していた。
和「先生と生徒の間の恋ってどう思います？」
プリントの丸付けをしていたら、いきなり二宮がこんな話をし始めた。
正直意外だった。
恋愛に興味がなさそうな彼が先生に恋してるなんて。
恋愛相談をしてくれるなんて嬉しくて、応援したいなと思い、誰が好きなのか聞いてみた。
そしたらネクタイを引っ張られ、
和「俺が好きなのは櫻井先生です。」
真剣な顔であんなに真っ直ぐに“好き”と言われた。
そんなこと今までなかったから動揺しちゃったよ…。
最初は耳を疑った。
え、櫻井先生って、俺？
うちの学校に同じ苗字の先生いたっけ？って。
二宮は本当に俺が好きらしい。
なんで俺のことなんかを…
しかも初めて会った時からなんて。
…てか、てか！！
俺はそっと唇に触れる。
俺は、二宮に、つまり年下の男に…。
あの瞬間を思い出してみるみる顔が赤くなるのを感じる。
何されてんだよ俺！！
避けろよ！！
めっちゃ可愛い言われたし！！
俺は可愛くねーわ！！
「はぁ…もぅどうすればいいんだよ…」
これからどう接すればいいのか。
自分のことが好きとわかってると接しづらいじゃん。
――――――――――――――――――――――――
智「あ、翔ちゃんお疲れ！今日セブンで新作のロールケーキ発売するみたいなんだけど、買いに行かない？」
あの後しばらく教室で放心状態で、それから英語準備室で仕事して、夜。
職員室に戻ってくると智くんがキラキラした笑顔で話しかけてきた。
さすが元スイーツ部部長。
残念ながら俺は今スイーツを食べる気分ではない。
「ごめん今日は先帰る、お疲れ。」
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ひまわり(プロフ) - 櫻華さん» 初めまして！櫻華さん、わざわざコメントありがとうございます！！そう言っていただけて本当に嬉しいです。頑張ります！ (2020年2月5日 0時) (
レス) id: bc8eab0033 (このIDを非表示/違反報告)
櫻華(プロフ) - 初めまして、櫻華といいます。先生しょさんに押せ押せの生徒にのちゃん。2人ともとても可愛くて応援してます！これからも更新楽しみにしています。 (2020年2月3日 21時) (レス) id: b5fa34e7ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり | 作成日時：2019年9月11日 23時
