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山田先生と土井先生の声だと分かると、ふ、と顔を上げる。その拍子に目に溜まっていた涙が頬を伝った。
それを見た先生方は目を見開き、険しい表情で此方へ近付いてくる。
そして私の肩を掴んでいる利吉くんの手首を掴むと、低く、怒りを含んだ声で言葉を投げかける。
山田『利吉、その手を離しなさい』
「や、山田先生…！利吉くんは悪くないんです！」
土井『では何故泣いているんだ？誰に何をされた？』
「な、何もされてません！あの、その…」
きり丸『A先輩が元の世界の帰り方とか何とか言ったんスよ。だから僕たちどういう意味か聞こうと思って…』
きり丸くんがそう言うと、山田先生と土井先生は二人で顔を見合わせる。そしてゆっくりと利吉くんの手首から手を離すと、暫く二人で考え込んだあと私を見て片眉を下げつつ頷いた。おそらく正直に話すしか無いぞと言いたいのだろう。
と、言っても何から話せばいいやら…顎に手を当てて私も考え込む。そうだ、あれがあるじゃないか！
「利吉くん、手を離してくれる？ちゃんと全部話すから」
そう言って利吉くんに頼むと、彼は少し躊躇ったが私の肩から手を離す。そして優しく笑ってくれた。
「用意するものがあるから一度部屋に戻るね。みんな、待ってて」
私はみんなにそう告げると食堂を後にする。
そして向かうは自室。
部屋に戻ると、押し入れからこの世界に来た時に着ていた制服と通学鞄を取り出した。
約一ヶ月ぶりの自分の荷物を見て懐かしい気持ちになる。忍装束を脱ぐと制服に袖を通した。使っていた柔軟剤の香りが私を包み込んでくれる。一括りにしていた髪も解き、通学鞄を肩にかけて小さく「よし」と呟くと部屋を後にした。
あの時の格好のままで向かうのは食堂。
不安な気持ちは拭えないがいずれバレてしまう事だったから…仕方ない。そう思いながら廊下を歩いて行った。
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りっか(プロフ) - あいさん» お優しいお言葉ありがとうございます( ´:ω:` )昨日アニメを観ながら寝たら夢に兵庫水軍が出てきて超ハッピーになりまして少しスランプから抜け出せそうです(単純)ぼちぼち更新していきますのでよろしくお願いしますm(_ _)m (2022年2月12日 20時) (
レス) id: c181ad41b6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 無理しないでしないでくださいね (2022年2月11日 22時) (レス) @page11 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りっか | 作成日時：2022年2月10日 14時
