7-18 ページ20
その頃、忍術学園では尾行組の帰りを今か今かと待っている待機組。
みんなが不安に胸が落ち着かない様子だ。
その中でも留三郎は門の前を行ったり来たり、文次郎は片足をトントンとずっと揺らしている。
留三郎『…遅い』
文次郎『おい留三郎。少しは落ち着いたらどうだ？さっきから門の前をうろちょろしやがって』
留三郎『なんだと？お前こそ足をずっと揺らしてるじゃねぇか。人のこと言えるのかよ』
タカ丸『…あ、帰ってきたみたいだよ』
タカ丸の一言で待機組は一斉に門の外に出る。
いつもなら小松田さんが『外出届を出さないと出しませんよ〜！』と言って飛んでくるのだが、今日ばかりは来ない。空気を読んでいるのかはたまた誰かに足止めをされているのかは謎だが。
伊作『お帰り、みんな…その様子からすると結果は聞かなくてもいいみたいだね』
尾行組のまるで暗闇を背負いながら歩いてくる様は結果を物語っていた。
それを見た待機組も自然と肩を落とす。
頭の片隅では分かっていたし覚悟もしていたつもりだったが、いざ現実を突き付けられるとどんなに覚悟していても辛いものは辛い。
長次『…とりあえず、みんな着替えてきた方がいい』
仙蔵『あぁ、そうさせてもらう』
三木ヱ門『喜八郎、滝夜叉丸…その…お疲れ』
喜八郎『…ん』
滝夜叉丸『…お前に労いの言葉を掛けられるほど私は弱ってなどいない』
タカ丸『滝夜叉丸、今だけでも素直に受け取ったら？』
滝夜叉丸『…タカ丸さんがそう仰るなら』
あの個性爆発、団結力が皆無な4年生ですらこの調子である。
かくしてAの秘密の恋を探ろう作戦は最悪な結果となって幕を閉じたのであった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 91人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りっか(プロフ) - あいさん» お優しいお言葉ありがとうございます( ´:ω:` )昨日アニメを観ながら寝たら夢に兵庫水軍が出てきて超ハッピーになりまして少しスランプから抜け出せそうです(単純)ぼちぼち更新していきますのでよろしくお願いしますm(_ _)m (2022年2月12日 20時) (
レス) id: c181ad41b6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 無理しないでしないでくださいね (2022年2月11日 22時) (レス) @page11 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りっか | 作成日時：2022年2月10日 14時
