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喜八郎『…あ、あの人ですよね。お侍様って』

暫くして暖簾をくぐり先に外に出てきたのはお侍様だった。そのすぐ後にAも出てくる。しかし、彼女が店の段差に躓いたのだ。
その場にいたみんなが『危ない!』と思った矢先、目の前にいたお侍様が腕を伸ばして彼女をいとも容易く支える。
お侍様に支えられている彼女は頬をほんのりと赤く染めあげていた。体勢を立て直すと恥ずかしそうに俯き加減になりながら、お礼を述べている。
その様子を見るだけでみんなの嫌な予感は増すばかりだ。

喜八郎『あの〜すみません。ちょっといいですかぁ?』

すると、いつの間にか喜八郎がお侍様と彼女に近づき声をかけているではないか。
ギョッとし慌てふためくみんなを他所に喜八郎は相変わらずのマイペースぶりを発揮させる。

「どうかされましたか?」

喜八郎『いえ、道に迷ってしまいまして…宜しければ案内して頂けないかなと』

お侍様『それは大変ですね。私で宜しければ案内させて頂きますが』

喜八郎『あなたにお願いしていまs 滝夜叉丸『喜子!こんな所にいたのか。随分と捜し回ってしまったでは無いか!相変わらず方向音痴で参ってしまう、なぁ、乱三?』

乱太郎『そ、そうですよ、母上!勝手に歩き回らないでください!心配するじゃありませんか』

滝夜叉丸『ほら、お侍様にご迷惑だから早く行こう。では、私共はこれで失礼します。お騒がせしました〜』

乱太郎『しました〜』

「…何だったんでしょうね?」

お侍様『さ、さぁ…私たちも参りましょうか』

滝夜叉丸と乱太郎が喜八郎を怪しまれる前に連れ戻す。
店を後にして歩き出す2人を他所に、尾行メンバーはギャーギャーと騒いでいた。

滝夜叉丸『アホハチロー!自分が何をしたのか分かっているのか!』

喜八郎『何って、僕は道を尋ねる人を演じただけなんだけど?』

滝夜叉丸『バカ者!不自然極まりなかっただろうが!尾行をしているという自覚を持て!』

喜八郎『滝夜叉丸に言われなくても分かってるよ。…ただ、Aさんのあの表情がちょっと気に食わなかっただけで』

滝夜叉丸『だからと言って勝手な行動はするんじゃない。先輩方にも迷惑がかかるだろう』

喜八郎『…滝夜叉丸に正論を言われるとムカつく』

滝夜叉丸『どういう意味だ!普段私のことをどういう目で見ているのだ、全く…』

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りっか(プロフ) - あいさん» お優しいお言葉ありがとうございます( ´:ω:` )昨日アニメを観ながら寝たら夢に兵庫水軍が出てきて超ハッピーになりまして少しスランプから抜け出せそうです(単純)ぼちぼち更新していきますのでよろしくお願いしますm(_ _)m (2022年2月12日 20時) (レス) id: c181ad41b6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 無理しないでしないでくださいね (2022年2月11日 22時) (レス) @page11 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りっか | 作成日時:2022年2月10日 14時

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