【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その11(夏編)

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留三郎『与四郎…お前…今こそ勝負ダァーーーー！！』

作兵衛『け、食満先輩！落ち着いて…！お気持ちは察しますが鉄双節棍を振り回さないでください！』

留三郎くんは得意武器の鉄双節棍を振り回しながら今にも与四郎に飛び掛りそうな勢い。
それを制するのはもちろん作兵衛くん。留三郎くんの腰に抱き着いて必死に宥めていた。

与四郎『おぉ！Aをかけて勝負すんべぇか！おもしれぇ、すーべすーべ！勝った方がAを貰うってことだな？』

留三郎『おうよ！その勝負乗ったァ！』

そんな中、与四郎は何故か楽しそうにしていた。
誰のせいでこんなことになってるのか分かってんのかなぁ？！…いや、まぁ、元はと言えば私のせいでもある、の、かな？
留三郎くんは与四郎の勝負に乗っちゃってるし…しかも私をかけてとか意味わかんない！！

「ぅえ？！ちょ、ちょっと勝手に決めないでよ！だ、誰か呼んできて！！」

私たちだけではどうにも出来ないと判断した私は、他の人たちを呼んできてとみんなに頼む。しかし後にこの事を後悔する。

しんベヱ『ガッテン！』

喜三太『承知！』

するとしんベヱくんと喜三太くんが敬礼のポーズを取ると直ぐに走り去って行く。私が走るよりきっと早い…はず。誰でもいいから早くこの二人を止めてくれー！！
なんて思っていると残った平太くんがボソリと呟いた。

平太『しんベヱと喜三太…話を大袈裟にしてみんなに伝えなきゃ良いけど…』

平太くんの言葉にサアッと血の気が引いていくのが分かる。

「や、やばい…そんなことになったらますます面倒なことに…ふ、二人ともー！！待って！私も行くーーー！！！！」

そして私はめいいっぱい叫びながら二人を追いかけて行ったのだった。

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