1-24 ページ27
2人に挟まれる感じで席に着くと、向かいの席には既に3人の男の子が座っていた。
なるべく視線を合わせないように下を向いていると、声をかけられる。
?『…食べないんですか〜?食堂のおばちゃんのご飯は美味しいですよ〜』
「えっ、は、や、た、食べるよ!食べます!!」
声をかけられるなんて思ってもいなかったから、驚いて思わず顔を上げ声を出してしまう。
すると、目の前には肘を付き私を無表情で見つめる紫色の忍び装束を身にまとった、灰色の長い髪の男の子。無表情が故にどういう感情で先程の言葉を発したのか全くもって分からない。…故にとても怖い。
?『喜八郎…肘付きながらその表情で言われると逆に怖いぞ…』
?『全くだ。もっとこう、学年一成績優秀な私のようにキラキラスマイルd『学年一成績優秀は関係ないだろ、頭大丈夫かお前』…なんだとぉっ?!』
綾部喜八郎 以下 喜八郎
『4年い組の綾部喜八郎です。A…さん?でいいですか〜?』
平滝夜叉丸 以下 滝夜叉丸
田村三木ヱ門 以下 三木ヱ門
『『アホハチロー!私(私)を無視するなーーー!!…お前は無視されても問題ないだろ!だぁーー!!私(私)の真似をするんじゃない!!』』
「…ぷ、くく…っ、あはははははは!!」
笑いが堪えきれずとうとう吹き出してしまった。
もう、怖いの通り越して笑えてくる。だってさっきからコントみたいなんだもん。
ひとしきり笑ったあと呼吸を整えて、綾部くんに向き直った。
「…はぁー、笑った笑った。ふふっ、3人とも面白いねぇ。改めまして、音無Aです。綾部くん、よろしくね」
喜八郎『喜八郎でいいですよ〜。Aさんの方が年上でしょう?』
「わかった、じゃあ喜八郎って呼ぼうかな〜。喜八郎は喜八郎なりに私を励ましてくれたんだよね?ありがとう」
そう言うと、無表情だった喜八郎の顔が少しだけ綻んだ気がした。
253人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りっか(プロフ) - 住人さん» ようそこ沼へ!!!!大歓迎です♡嬉しいお言葉ありがとうございます!!!!ぼちぼちになりますが頑張りますのでよろしくお願い致します!!!! (2023年2月18日 9時) (レス) id: 478fa1c1b9 (このIDを非表示/違反報告)
住人 - 最近沼に落ちてきました。しばらくここでお世話になります!これから猛スピードで最新話に追いつくので更新頑張ってください!! (2023年2月15日 22時) (レス) id: c00a4cd404 (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - スイちゃんの姉貴的存在のご友人さん» うぎゃ!!ありがとうございます!その一言がとても嬉しいです(;;) (2023年1月24日 13時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんの姉貴的存在のご友人 - 良き (2023年1月20日 21時) (レス) @page5 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - 銀蘭さん» ぎゃあああああああああ!!ありがとうございますううううう( ´:ω:` )ありきたりな設定でほんっと申し訳ない思いもありつつ私の妄想に付き合って頂いて…これを励みに頑張りますのでこれからもどうぞよろしくお願いいたします!!!!! (2022年1月23日 3時) (レス) id: c181ad41b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りっか | 作成日時:2021年12月17日 16時