４）好きって言って -O.S- (ページ34)

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153.感情ジェットコースターページ34

水族館に着いて、入場口の列に2人で並ぶ。

そんな時まで今日が終わる事を考えてしまっていたら、どんどんテンションが下がっていく。

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っ、あー！ダメダメ！
せっかくの大野さんとの水族館なのに！

最後だからってなんだ！
最後だからこそ楽しく明るくしないとっ！

イイ思い出作るんでしょーが！

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水族館の中に入ると、当然いろんな魚が大きい水槽で泳いでいる。

私の目の前にいる大野さんは、大好きな魚を目の前にして目をキラキラさせながら水槽の中で泳いでいる魚達を見つめてる。

そんな私は魚よりも、目の前でキレイな瞳をもっと輝かせて少年みたいな可愛い大野さんしか視界に入ってこない状況で…。

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そんな可愛らしい大野さんを見ながらも、魚や周りの人もちょくちょく見ていると。

水族館は季節問わず、家族連れやカップルも多い。

目に付くのは、仲良さそうに手を繋ぎながら魚を見ているカップル達。

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幸せそうだなぁ…。なんて思いながらカップル達を見ていると、また段々と頭がグーンと下がっていく。

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智「…Aちゃん？」

「っ…！」

突然、さっきまで私の前でキラキラした視線を魚に向けていた大野さんが

後ろから付いて行っていた私に視線を移していた。