１）好きって言って -O.S- (ページ3)

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3.良い子ちゃんページ3

「ほんと…？」

今、私の目の前にいる人が

私と一緒に住んでくれるって言った人…？

智「ほんとほんと(笑)」

智「…え、嫌だった？」

私がフリーズしていると、不安そうにする大野さん。

「…女の人と住むと思ってた、から…」

まさか、同居人が男の人だったとは…

智「あ…そうだよな。普通に考えればそうだよな。…てか、女の人が良かったよな(笑)」

" 俺でごめんね…？ "

なんて苦笑いで私に謝るから

「…謝らなくていいです」

智「いや、でもAちゃん１１歳だもん。お年頃でしょ？知らない男と住むなんて普通に嫌だよね(笑)」

" あ～、もっとちゃんと考えてあげればよかったぁ… "

やっちゃった～って感じで上を向いて顔を腕で隠す。

「だから、大丈夫です。引取ってくれてありがとうございます」

私がそう言うと

智「…ふふっ(笑)」

智「Aちゃんは良い子ちゃんだね？」

なんて、ふわっとした笑顔で笑う。

「…そんなことない」

大野さんに聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声でそう言った。

.

私が良い子なわけ無い。

私が良い子だったら、お母さんはきっと私から離れて行かなかった…