【ジョジョ】私の家が…いつから荒木荘に？ (ページ23)

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22話ページ23

カーズside

ーAは母親からの愛情を受けていない
愛情不足が故、昔から感情がうまく表せない事多い。人をあまり良い目で見れない
今のAには「普通」の人になることで精一杯なんだー

カ「人を良い目で見れない…か」

珍しく頭が痛い

理由はわからんが、頭が締め付けられるような感覚におそわれている

D「おい…吉影、いい加減にしてくれ。その音」

ガリガリと永遠に響き続ける吉良の爪を噛む音

吉良は絶望を感じると爪を噛む癖があると聞いた事があったな

D「ファニー、さっきから貧乏揺すりが目障りだぞ」

DIOがここまで細かい事に口出しするのは不安になっている時だけだ

滅多に細かい事に腹を立てない
ディアボロの寝相が悪くてもその事に関して口出しをした事はない。

プッチはさっきから指がピクピクしている

素数を数えているのだろうか…

ディエゴとディアボロは押し入れに入っている

「お邪魔するよ」

襖をあけて入ってきたのはAの父親

まだ足を患っているのか、少し重そうな足取りだ

父「お疲れ様。今回の依頼に相応な金額を渡しに来たよ。」

黒色のケースには札束が隙間なく入っていた

父「それじゃあ。」

カ「Aはどうなったのだ」

父「死んではいない、ただ。帰ってくるかは分からない。意識不明。数日間の間に何度も気を失うぐらい多量の出血を繰り返しているみたいだったから、心臓の動きが弱まっているらしい」

死んでいない。その言葉だけで充分だった

父「Aがもし、帰ってきたら。私はもういないと伝えて私の家の片付けを頼んでもらってくれ。私はもうAの前には現れないよ」

D「そうしたほうがいい、Aにとって父親はたった一人の家族だったかもしれない、自分を守る為に一度愛した妻を捨ててくれた。だが、本当は違うだろう？」

Aの父親は呆れたように笑った

父「離婚は私の浮気が原因だったよ。Aは精神的に弱いから隠していた」

Aは本当に父親の事をどう思っているのか聞いた事は無いが

喧嘩が多かったと聞いていたから、そこまでいい関係には思えない。

父「Aの精神的の弱さは純粋な弱さだ。信頼していた人から悪口を言われ傷ついて夜通し泣いていた」

精神的に弱いのは薄々分かっていた
寂しかったから、私たちを追い出せなかったのだろう。

料理を食べてくれる。自分を頼ってくれる家族と、思っていたのかもしれないな。