〜エンディング〜 ページ8
『文次郎！留三郎！忍術学園まで頑張れー！！』
二人の声が重なり、そう声を掛ければ荷台がぐんと軽く動く。
小｢なぁ！学園に帰ったらみんなでバレーしよう！｣
小平太が前に躍り出ては、疲れの無い顔で提案した。
『んえ！？流石に休もうよ…』
長｢もそ｣
小｢お！長次は乗り気だぞ！｣
『え！今の私に共感したんじゃないの？』
長｢もそ｣
『どっち…』
やはり長い付き合いの小平太には分かるのだろうか...
今のは何も無い｢もそ｣だと思ったのだけれど…
文｢俺は構わんぞ！｣
留｢俺も！｣
伊｢僕は見守ってるから｣
仙｢私は審判兼実況で｣
伊作も仙蔵も遠回しに不参加を宣言するし。
『あーじゃあ私は...』
文｢お前はやるんだぞ｣
『命が足りない』
小｢平気平気！｣
『小平太じゃないんだから。でもそれじゃあ三対二だよ』
留｢構わん、順番でやれば！｣
『伊作、仙蔵助けて。私今日で最期かもしれない』
仙｢ご愁傷様｣
伊｢手当は任せて｣
『これだから六年生はぁ……！！』
澄んだ晴空に、みんなの笑い声が溶け込んでいく。
諍いも、
一年生の燥ぐ声。
二年生のふざけ合う声。
三年生の満ち足りた声。
四年生の十人十色の声。
五年生の高揚した声。
そして、六年生のぶつかり合っているようで混じり合う声。
本当に幸せだ。
心地好い風が、喜三太が誇らしげに掲げる褌を靡かせる。
気まぐれに吹くぶわっと重い夏風が、みんなの多彩な髪と遊んでいく。
真っ直ぐに伸びた道を、ずらりと忍たまたちが踏みしめていく。
決して平だけではない道で、時偶身体が揺れては笑い、自然の香りと夏の匂いを感じながら荷台に揺られていく。
今回の経験でもっと大きく、沢山の気持ちを思い知らされた。
これ等全て私たちの日常であり、平和であり、幸せなのだ。
『あぁ……?ずっ…と……続けばいいのにな……』
伊｢ん、何か言った？｣
『ううん……なんにも…』
夏に相応しい渺渺とした青空を、私たちは燦々とした、太陽に負けないくらい活気に満ちた目に焼き付けた。
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雅 - ふたばさんが描いたイラスト、華やかさがあって可愛いらしいなぁーっと思って😅(笑) (2022年8月6日 23時) (
レス) @page22 id: 977bcdf555 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 作成していた映画での小説、お疲れ様です🤗🫧✨ (2022年8月6日 22時) (レス) @page22 id: 977bcdf555 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーナッツ | 作成日時：2022年7月22日 7時
