いらぬ子 (ページ22)

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清光視点

廊下を足音立てずに歩く...ようやく部屋が見えたと思ったら実力行使しようとしてる刀たちを全力で止めてる...主に髭切を膝丸がとめてる...

「今すぐ助けるからねぇぇぇぇ!!」

「兄者は少し落ち着いてくれ!!」

「ちょ...ちょ...」

「奇っ怪な結界やね...ありゃおめぇら開けれんで当たり前やな」

「そうなの?ばばすげぇ見ただけでわかんだ」

「長く見とるとね...そういやおめぇらは付喪神やったね...綾萌から聞いとるよ」

安定とばばの会話と今目の前で起きてる事の温度差凄いから!ちょっと!

「...えと...気絶でええんよね?あぁいうやつ」

「いいと思う...ばば大丈夫?一応女の子だし...」

「んー大丈夫さね...ばばにまかせんしゃい」

「うっ....」

「兄者!?」

いや横通っただけで気絶って凄いから....三日月よりもラスボスオーラ出まくってるから...あとこれ壊していいよねって目線で伝えるのやめて...というか壊すんだ...とりあえず全員離れたのを確認して頷いた...すると姿勢を低くして肉切り包丁ですっと...パキンっと音が鳴って...襖があいた...

「んだ...結構弱かったね」

『...ばば!』

「ええ子やね〜...ばばが会いに来たよ...んでもわて...パートのお仕事あるでね...また会いに来るでね」

『...ばば...』

「...ありがとうな!主のばばさん」

「んだ...いっぱい愛情注いでやってな」

あぁ...主が子犬みたいになってる...でも...泣かない...ばばは俺たちの方を向き直してお願いしますっと言って帰って行った...ほんの少しだけどいい人なのがわかった...なら...次は!

「あーるじ!お腹減ったでしょ!一緒に万物屋行ってお団子かお?」

「いやおや...団子なら燭台切と歌仙のも美味しいって!」

「安定は分かってないなぁ...自分で買うからこそ美味しいのもあるの!」

『...きよみつ』

「...!なぁに!?」

『...あいがと』

照れた顔しかも少しも慣れてないからむすりとした表情でこっちをみた...怒ってる訳じゃなくて..心配そうな表情...かわいい...可愛すぎる!!

「清光さん...その...」

「僕達主君とやりたいことあるんです!」

「え?なになに?」

「日向ぼっこでお昼寝したいです!」

「採用」

『日向ぼっこ?』

「そうだよ...太陽に当たって寝るの」

あ...4人で行っちゃった...でも短刀と一緒なら大丈夫でしょうし...何かあったら髭切と膝丸と鬼丸のボディーガードがいるし...大丈夫か...髭切気絶してるけど