マルフォイの彼女は･･･3再 (ページ25)

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心配ページ25

９と４分の３番線に向かうまでの間、少し心臓がバクバクとうるさくなる。

1人が怖いわけではない。
ただ、こんな多くの人がいる駅のホームでバレずに壁の中に入り込めるかが心配なのだ。

そんな心配をしているうちに、目的の壁の前までやってきた。

周りを確認して、ふっと、一気に息を吹き出したら、少し早歩きで壁にカートをめり込ませる。

カートが入ったのを確認すると、もっと早歩きで９と４分の３番線のホームへと入り込んだ。

完全にホームに入り込むと、まるで｢おかえり｣と言うかのように、ホグワーツ特急がプシューと蒸気を吹き出した。

ちゃんとここまでこれた安心感と、これからのホグワーツでの楽しい出来事を想像して、私は口角を上げ、列車へと乗り込んだ。

列車に乗り込むと、まだ全然人はいない。

マルフォイ達もいないようだ。
ホームでマルフォイ達か、ハリー達を待ってるべきだったか、と後悔し、マルフォイとおそろいの指輪をちらっと見る。

その瞬間、肩をがしっと掴まれた。
驚いたのと同時に、マルフォイかと思いすごいスピードで振り向いた。

そんな期待と胸のドキドキはすぐに壊された。

？｢あ、やっぱ可愛い～｣

後ろにいたのはフリントとその取り巻き達だった。
彼に会うのは、1年生のクィディッチの試合以来だ。
あのウィンクとあのプレーはとても気持ちの悪いものだった。

私｢あの･･･なんか用ですか？｣

正直、私は彼のことが嫌いなので、分かりやすく嫌な顔をした。

そんなことも気にせず･･･いや、気付かずにフリントは周りにいる取り巻き達とニヤニヤと笑っていた。

フリント｢俺らのコパートメントに来なよ｣

そう言うと、フリントは強引に私の腕を引っ張った。
両手で持っていたトランクがその拍子にガタンと大きな音を立てて足元に落ちた。
足の上に落ちていたらどんなに痛かったことか。

私｢お誘いありがとう。でも、予約はいっぱいだからまたの機会にね。｣

私はフリントの手を振り払うと、トランクの持ち手に手をかけた。

しかし、またフリントの手がそれを妨害する。

フリント｢今日の予約者はまだ来てないんだろ？じゃあ、早いもん勝ちでいいじゃないか｣

私｢私、予約はきっちりと守るの。100年先まで埋まってるけど、あなたも予約すれば？｣

またフリントの手を振り払おうとするが、今度はがっしりと掴まれて離せそうではない。