7.これぞ女子力というモンだ ページ8
「雨竜!」
「…………桜月さん……?」
霊力騒ぎが落ち着くと、私は七染桜を鞘から抜く。雨竜のもとへ駆け寄り、名前を呼ぶ。雨竜は気が沈んでいたからか、私の声に反応が少し遅れた。
「祓命。……っと、右腕見せて」
「あ、ああ…」
そして私は七染桜を振り上げる。
「絶対に避けないでね? そして当たったら絶対に動かないで。かえって傷を増やすかもだし?」
「っはぁ!? 何を言って……」
「問答無用!」
「え、ちょ、待っうわあああ!!?」
雨竜の言葉を遮り、七染桜を右腕に目掛けて振る。当たった瞬間、雨竜は悲鳴を上げた。
「なっ……! おい! 桜月お前、何で攻撃してんだよ!!」
「いいや、これは攻撃じゃない。黙って見てな」
一定時間が経つと、雨竜の右腕が少しずつ治ってきた。その事で、雨竜も一護も目を見開く。
「!? 傷が……」
「これぞ七染桜の能力の一つ、
スカートのポケットから消毒液とガーゼを取り出す。
え、何でそんな物があるのかって? わはは、これぞ女子力というモンだ。
……まぁ冗談は置いといて、消毒液を沁み込ませたガーゼを傷口にぽんぽんと柔く当てる。雨竜はやはり沁みるのか、小さく顔を歪ませた。
「こんなものかな。後はテーピングを巻くなり何なりとやっといて」
「あ、有難う……随分と手慣れているんだね」
「まぁな。私よく怪我するから」
「よくって……桜月さんは女性なんだから、怪我とかに気を付けないと」
「あはは、よく言われる」
苦笑して言う雨竜に私は普通に笑って返す。だからと言って素直に聞くタマじゃないけどな!
「あのー。そこの君、少々宜しいでしょうか?」
その時突然、何者かに三木眞一郎ボイスで声を掛けられる。この世界でこの声といえばただ一人。
浦原だ。
「私?」
「そうそう君です。えーと、桜月Aサンであってますよね?」
「え、うん。そうだけど……つか何で私の名前を知ってるんだ?」
普通逆じゃね?
「何でって……さっき自分で言ってたじゃないッスか。あ、前もって言わせてもらうと、失礼ながら君の話を一部始終全て聞かせてもらいましたよ!」
持っていた扇子を広げてパタパタと仰ぎながら言う浦原。思う事は特に無し。
「酷いッスね」
「だって本当の事だし後勝手に心読むなし」
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エイハ(数学撲滅委員会会長P)(プロフ) - 手直し頑張ってください!応援してます! (2017年7月25日 18時) (レス) id: 407681ec49 (このIDを非表示/違反報告)
水原 紫歩(プロフ) - MIETOさん» コメント有難うございます! 有難うございます! 後はちょくちょく挿絵を入れるだけなのともう少しでこのパートの手直しが終わるので楽しみにして頂けたら嬉しいです…!(/∀\*) (2016年11月25日 7時) (レス) id: 273e28fec8 (このIDを非表示/違反報告)
MIETO(プロフ) - この作品凄く好きです!手直し頑張ってください! (2016年11月25日 7時) (レス) id: d217af1dcd (このIDを非表示/違反報告)
水原 紫歩(プロフ) - Ririna375さん» コメント有難うございます! 今ちょっと調子が良くて手直しがそれなりに進んでいます(*´罒`*) 早く公開できるように頑張ります! (2016年6月27日 19時) (レス) id: 0e76fea726 (このIDを非表示/違反報告)
Ririna375(プロフ) - はじめまして!手直し頑張ってください! (2016年6月27日 16時) (レス) id: c7e2de022e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水原 紫歩 | 作成日時:2013年4月28日 17時