【BLEACH】異界に舞う桜

45.良い子は絶対真似しちゃ駄目だよ！ ページ46

「ん？ 何だろ、騒がしいな。………ってええええぇぇええええええ！！？」


突然の事で、驚きのあまり大声を上げる。何せ向かい側から、60人強の死神が此方に向かって走ってきてるのだから……驚かない方がおかしい。

てか、彼らが追っているのって……


「織姫！！ 雨竜！！」

「え？ あ、Aちゃん！」

「さ、桜月さん逃げて！！」


いや待て、チャドは何処に行った。私が正しかったら、三人一緒に行動してた筈だけど……。地上に落ちようとした時、チャドが私の方へ行こうとして、それを止めたんだから。

色々と考えたけど、まずは二人を助けるのが先だ。


「火焔！ ２人共、避けてっ！！」


私の呼びかけに２人が端に避けたのを確認し、懐から爆竹を半分程取り出す。導火線に点火し、それを死神の集団に……正しくは、死神の集団の足元に向かって投げ出す。


『ぉわあああああああ！！？』

「もういっちょぉ！！！」


けたましい音と火花に怯んだ隙に残り全てを取り出して、点火する。今度は集団の顔に目掛けて投げつけた。良い子は絶対真似しちゃ駄目だよ！



＊



「ま、此処まで来れば安全だろ。二人共、大丈夫？」

「あ、あぁ……」

「有難う、Aちゃん……」

「本当驚いたよ。死神が大勢来るもんだからねぇ……。……そういえば、チャドは？」

「あ……茶渡くんとは、さっきのではぐれてしまって……」

「そっか……」


ということはチャドは、原作通り京楽さんと戦うのかな……。そうなると願いたい。



「ごめんね。私がもう少し早く見つけれたら、きっと……」

「桜月さんの所為じゃないよ。元はと言えば、警戒して行動をしなかった僕達が悪いんだから」

「そっか……、……ん？」

「ん？」

「どうしたの？」


当然ながら、きょとんとした顔をする織姫と雨竜。その反応に面映ゆくなり、話を切り出しにくい。


「えーっと……その、雨竜さ、離れる際に私の事名前で呼んだよね?」

「！！！」

「んでもって……、……って、何て顔してんのさ」


いつの間にか雨竜は肩を震わせている上に、耳まで真っ赤に染まっていて、明らか動揺している。そんなに聞かれるのが嫌だったのか? それと織姫、何でニヤニヤしてんのさ。ワケ分からん。

色々と気になった所があったけど、雨竜が理由を言いたくないという事で話は直ぐに終わり、私達はその場を後にした。


(これは中々手強いですねぇ〜)

(ごめん、ちょっと黙っててくれないかな……)

46.死覇装をパクゲフンゲフン……→←44.説明適当すぎだろ！！

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