23.お前それが本音だろ ページ24
あれから十数日が経ち、今日はいよいよ尸魂界へと行く日。
「桜月サン、ちょっといいッスか?」
「え、何?」
「実は君の為にちょっとした衣服を用意したんスよ」
「は? 服? 何でまた……」
「はい。実はこの前アタシ独自が開発した、ちょっと特殊な布を扱ってるんですよ。
分かりやすく言ったら、原理は防弾チョッキと似てますね。万が一鬼道が直撃しても、命は無事という、とぉーっても有難い布なんです!」
「おぉーそれは凄いなー」
「……何か棒読みな感じが否めないんスけど」
「気のせいだろ」
ていうかああ言われても何か実感湧かないんだけどね。
「……ま、まぁ、尸魂界に行くのに着て下さいな。雨! 持ってきてー!!」
「あ……は、はい!」
「……有難う、浦原」
「いえいえ。丁度実験も出来ますから、アタシにとっても有難い事ですし」
「お前それが本音だろ」
テヘペロ☆とか言う浦原を一切無視して、雨を待つ。その後彼女が持ってきたのは、一つの風呂敷だった。
「…………じゃ、さっさと着替えて下さいね」
「あ、うん」
ほんの少しだけ影を背負った浦原が部屋を後にして、直ぐに私は風呂敷を開ける。中からは、淡い薄黄色の着物が。
「着物かー。戦うにはちょっと動きにくそうだけどなぁ…………って、」
私は丁寧に折り畳まれていた着物を拡げ、若干絶句した。桜の木の柄はまぁいいとして、
問題は、裾の丈がかなり短いということだ。
「え、何これ」
「何って……Aさん今、自分で着物って言ったじゃん……」
「いやそういうことじゃなくて……何でこんなに丈が短いかってんだ。何なの? アイツそういう系が好きなのか?」
「そういう系って何?」
「……何でもない。こっちの話」
私の言葉に首をかしげる雨に、そう言った。
*
「うぅむ……」
例の着物を着て、私は小さく唸る。
サイズもほぼぴったりで、着心地もむしろ良い方だ。そして別に恥ずかしいわけじゃないけれど、やっぱりこうも短いと何だかやり辛い。
「桜月サぁーン! 早く来て下さいなー!!」
遠くから飛んでくる浦原の呑気な声に私は溜め息を吐きながら、部屋を出た。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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エイハ(数学撲滅委員会会長P)(プロフ) - 手直し頑張ってください!応援してます! (2017年7月25日 18時) (レス) id: 407681ec49 (このIDを非表示/違反報告)
水原 紫歩(プロフ) - MIETOさん» コメント有難うございます! 有難うございます! 後はちょくちょく挿絵を入れるだけなのともう少しでこのパートの手直しが終わるので楽しみにして頂けたら嬉しいです…!(/∀\*) (2016年11月25日 7時) (レス) id: 273e28fec8 (このIDを非表示/違反報告)
MIETO(プロフ) - この作品凄く好きです!手直し頑張ってください! (2016年11月25日 7時) (レス) id: d217af1dcd (このIDを非表示/違反報告)
水原 紫歩(プロフ) - Ririna375さん» コメント有難うございます! 今ちょっと調子が良くて手直しがそれなりに進んでいます(*´罒`*) 早く公開できるように頑張ります! (2016年6月27日 19時) (レス) id: 0e76fea726 (このIDを非表示/違反報告)
Ririna375(プロフ) - はじめまして!手直し頑張ってください! (2016年6月27日 16時) (レス) id: c7e2de022e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水原 紫歩 | 作成日時:2013年4月28日 17時