【BLEACH】異界に舞う桜

19.誰が猿女じゃゴルァ！！！！ ページ20

「オイてめえ！！ 本当に刀持ってんのか！？ だとしたら何でわざわざ素手で来やがった！？」

「は！？」


恋次の謎の気迫に気圧され、一瞬怯む。
……何て言おう！？





「こ…………っ、





こっちに諸事情ってもんがあるんだよォ！！！」



察しろや馬鹿野郎！！！ と八つ当たり気味に無茶苦茶な言葉をぶつける。

ていうかやめてルキア、その「こやつ逃げたな」とかいう視線。軽く傷付くよ私。


「……諸事情ねぇ……。どんな事情か知らねえけど！！ そんな甘い考えを持ってこの俺と対等に戦おうなんて…二千年早ェぇよ！！！」


その瞬間、恋次の斬魄刀の形状が変わった。始解か、と今迄以上に警戒を強める。


「咆えろ蛇尾丸！！ 前を見ろ！ 目の前にあるのは…



てめえの餌だ！！！」

「……！」


連り伸びた刃が上から襲いかかってくる。ほぼ反射的に避けると、次は横に薙いできた。これもまた跳躍して避ける。そのままガードレールに両手を着き、蹴りを出すがあっさりと避けられた。

また刃は伸びたまま振りかかってくる。私はガードレールを蹴ってそれを避ける。


「チッ……ちょこまかと動くんじゃねぇーよこの猿お「誰が猿女じゃゴルァ！！！！」まだ言ってる途中じゃねぇか!!」


声を荒く上げると同時に飛び蹴りをするも、寸でのところでかわされてしまう。


「うるせー！！ もう猿とかいう時点で何て言うか察したんだ、よ！！！」


地面を思い切り蹴って、恋次との距離を更に縮める。

さっきので3回目……そして今、伸びた刃を収めている最中だ。


今しか無い！！ そう思って拳を強く突き刺す様に出した。









.









だけど、そこに恋次はいなく、殴ったのは只の空気だった。


「っ！！」


気付いた時にはもう遅い。振り向いた先には恋次が笑みを浮かべて斬魄刀を上げていた。







そして勢いよく刀を振り降ろし、前々回の冒頭に至る。

20.今度会った時絶対ぶちのめしてやる！！！→←18.人を見た目で判断するのは良くないよ？

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