第三十三話. ページ34
此奴の異能は、結晶を創り出し自由に動かす様なものだと捉えていた
其れこそが答えで在ると勝手な想像で完結させ答えを導き描いて居た
其れ以上の事は何も無いと。そう勝手に決めつけて居たんだ
だからこそ、現時点での状況に脳内での処理も追い付かず呆気に取られる事しか出来なかった
「な、んっだよ……此れは」
「そういう事か。此れがAちゃんの異能を制御して居ない形態だ」
亜空間に閉ざされ対峙をしている彼奴でさえ、此れ状況には目を奪われている
其れもそうだろう。何故なら今此処は周囲を結晶で細かく固められ
至る所から鋭利な刃の様な結晶が伸びている氷結結晶の空間に成っているのだから
『…あくまでも此れは手助け。後は考えてよ』
“中也くん”
「っ………太宰!」
「中也!」
“
『森さん、用事って何?』
此処迄、勿論読んで居た。太宰くんや中也くんが蘭堂くんに勝利を掲げる事
そして今から此処に中也くんが訪れポートマフィアに身を捧げる事も
今回の事件にAちゃんを関わらせたのは中也くんとAちゃん
互いの信頼関係を築く為
「Aちゃん、お疲れ様。よくやってくれたね」
『ん、別に』
「先代には逢ったかな」
『…私は未だ、弱いみたい』
目を伏せるAちゃんは先日の戦いの際に自身が怖気付いた事を酷評しているのだろう
「気にする事は無いよ。確りと乗り切ったのだから」
『…例え先代を乗り切っても、私の異能は止まる事を知らない。だって…』
Aちゃんが続けようとした瞬間、扉は開かれた
さぁ、中也くんの登場だ。ようこそ、ポートマフィアへ_____
静かに心の内でそう呟く
きっと君は次元をも超える忠実な
こうして私と中也くんの最後の決別がひと時始まった
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凜(プロフ) - 伊月さん» コメントありがとうございます!物語の構成は創る以前に練った部分もあるのでお気付きになって貰えて嬉しいばかりです……!深夜帯の方が泣ける可能性何故か高いですよね、笑今度も精進して参ります!本当にありがとうございます! (2021年10月21日 21時) (レス) id: da98b739f5 (このIDを非表示/違反報告)
伊月 - 物凄くよかったです!文体がめちゃくちゃ私好みな上、物語の構成がもう涙しか誘わない...泣けなかったけどもw 深夜に読んでこっそり泣こうかな。表現とかもすごく綺麗で、とても参考になりました。漢字沢山使ってて文ストっぽくて好きです!活動応援してますね! (2021年10月18日 12時) (レス) @page50 id: db73aa45c7 (このIDを非表示/違反報告)
凜(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます!神作だなんて私には勿体ない程ありがたいお言葉を頂いてしまって……、、文才ももう褒めてもらえて幸せでいっぱいです!私もそのように優しい主様に出会えて良かったです!ありがとうございます…! (2021年10月6日 0時) (レス) id: da98b739f5 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - いや、真面目に泣きました。神作過ぎます、、、、、こんなの見れて今日は私の命日なのかな?感動しましたし、作者さまの文才が凄いですね!こんな神作、もう出会えないかも知れない。出会えて良かった、、、、、 (2021年10月4日 23時) (レス) @page49 id: 2eb070a2f9 (このIDを非表示/違反報告)
凜(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます!そのような嬉しいお言葉をいただけて私も幸せですし泣きそうです…、感動できる作品創りを心掛けて居るので良かったです…!本当にありがとうございます! (2021年9月23日 20時) (レス) id: da98b739f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凜 | 作成日時:2021年5月28日 21時