Dグレ 神田ユウ〜恋愛小説〜3

第90話〜破壊力〜 ページ9

ティエドール「く…いかん…っめまいでイノセンスとのシンクロが…っ」
レベル4「そこにたくさん“います”ね」
レベル4が床を殴ると床が破壊しだした
貴女「あぐっ……」
ユキト「くっ…サクラ…！」
〜破壊力〜
ユキトが必死に手を伸ばすがサクラには届かない…ゴロゴロと床が崩れ落ちた

ユキト「くっ…届け…よ…！狐神…！俺をサクラのところまで連れていけ…！」

狐神「御意！」

あと少しでサクラに届くはずだったが、二人の間の床が崩れた

貴女「もう…だめ…！」

ギュッと手を握られたような気がした…

そっと目を開けると…

貴女「！？マダラオ！？テワク！？」

マダラオは私を、テワクはユキト兄さんを呪符で守っていた

貴女「なっ…マダラオ！テワク！無茶しないでッ…」

テワク「無茶ではありませんわ…使徒様をお守りするのも…我々鴉の仕事ですわ…」

マダラオ「そうだ…それに…姫美…お前は俺を一度守った…俺も鴉だから…できる限りのことはしたい…」

貴女「マダラオ…っ」

ユキト「ぐっ…」

貴女「！ユキト兄さん！？しっかり！」

ユキトは起きる気配がない…

下は…火の海だった…

貴女「！？助かったのは…私達だけなの…！？師匠？ミランダ？マリのおっさん？…皆…？」

マダラオ「っ…すまない…我々だけでも全員は…守れなかった」

貴女「！…いいの…！ありがとう…私達を救ってくれて。後は…火を消すよ…この大きさなら…出来る…」

テワク「何をなさるのですか？」

貴女「(微笑＿＿＿」

くちぱくでサクラは何かを言った。が二人にはわかった。

イノセンス…最大限解放…をするのだと

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