Dグレ 神田ユウ〜恋愛小説〜２

第67話〜街ごと〜 ページ36

クロス「でも、ま、これで“生成工場”は転送不完全で伯爵の元に届かんだろう。師弟の勝利だアレン！はっはっはっ！」
しーん…
クロス「(無視か)」
リナリー『！？アレンくん？アレンくん大丈夫？』
〜街ごと〜

貴女「っ…リナリー…アレンは大丈夫だよ…私たちも」

クロス『アレン、お前のいる“部屋”に行くからこっちにドアを出せ。お前が望めば開く』

ポンッ♪とピアノの音がなり、リナリー達の所に白い扉が現れた

それを、潜ると…

ピアノの前に立ったアレンと、床に膝をついたサクラとサクラの背中を優しく撫でているユキトがいた…

アレン「リナリー、良かった無事で」

リナリー「アレン…くん？」

リナリーはアレンの側に駆け寄った

リナリー「崩壊が止まったの、ピアノの音がね聴こえてきて…アレンくんが弾いたの…？」

アレン「うん…」

そしてアレンはクロスを睨む

クロス「お前が何を言いたいのか分かってる、コワイ顔すんなよ」

アレン「どうして…っ、あの楽譜は((『ごはんですよーーッ！』」

キーンッと音が鳴る…

貴女「っ…！？(驚」

アレン「なんだっ？」

？『ラ、ラビさんそんな犬じゃないんスから…』

？2『っていうか、こんな方舟(とこ)に食い物なんてねぇじゃん？』

ラビ『イーからみてろよチャオジーとデイシャ、飢えたアレンなら百パースッ飛んでくっから！ごはんだぞー！』

リナリー「！この声…！？」

クロス「方舟のどっかからの音声だな」

ラビ『ステーキパスタみたらし団子〜ッ！』

アレン「方舟のどっかって？え？」

すると壁に大きくラビの顔が現れた

ラビ『ごはんだぞアレン！ごぉーはぁーんんーッ！』

チャオジー『エクソシストって…』

デイシャ『だからんなもんねぇって』

リナリー「ラビ…ッ…チャオジー…デイシャ！」

アレン「生きてる…っ」

ラビ『カルビー肉〜！』

クロス「ほぉ街ごと戻ってきたか、まぁ別に次元の狭間に吸収されただけで死んだわけじゃねェしな」

アレン「…師匠“死んだ”って言ってませんでした？」

クロス「あ？たいして違わんだろ戻ってこれなかったら」

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