Dグレ 神田ユウ〜恋愛小説〜２

第65話〜ピアノ〜 ページ34

？「“アレン”ガ弾ク、“アレン”ノ楽譜ダカラ」
ユキト「っ…」
貴女「あ、起きた兄さん」
ユキト「あ、あぁ…(ここは14番目の秘密部屋か…)」
ヴンッと音をたててティムの口から楽譜が出てきた
アレン「これが…楽譜！？」
〜ピアノ〜

クロス『弾けアレン…！もう最後の“卵”が消える…っ！』

ユキト「弾け、この楽譜は普通の楽譜とは違う。音譜ではなく文字だ。お前なら出来る」

貴女「…兄さん…？どういう((〜♪〜♪」

ユキト「そうだ…意識を集中させろ…音がきこえるはずだ…」

〜♪〜♪

アレンが弾きはじめると…

ラビ「ん…？あれっ？オレら落ちたんじゃ…」

消滅した方舟の欠片がどんどん繋がって行く…

そして、クロウリー、神田が戦った部屋も復活しだした…

ラビ「どうなってんだ！？消滅した街が…っ！？戻っていくさ！」

アレン「そんな…この紋章…ちがう…まさか…ちがう…っ…この文字がどうしてここに…っ」

？「ソレハ唄…旋律ハ“アレン”ノ内(ﾅｶ)」

するとアレンの手が突然動き出した。

アレン「ひ、弾ける？どうして…っ…この詩につく曲なのか！？読むとメロディが勝手に頭の中に流れてくる…(メロディ…？ちがう！僕の頭の中で歌うのは誰だッ！？)」

そして坊やは眠りについた…
息衝く灰の中の炎
ひとつふたつと
浮かぶふくらみ
愛しい横顔
大地に垂るる幾千の夢
銀の瞳の揺らぐ夜に
生まれおちた
輝くおまえ

リナリー「ピアノ？」

クロス「来たか！通じろ！」

幾億の年月が
いくつ祈りを土へ還しても

アレン/ユキト「“ワタシは祈り続ける”/(ワタシは祈り続ける)」

貴女「っ！？こっこれっ…そんなっ…嘘っ…この音楽はっ…！」

クロス『方舟を操れアレン！お前の望みを込めて弾け！』

アレン「のっ望み！？」

クロス『早くしろっ！』

？「望メ」

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