Dグレ 神田ユウ〜恋愛小説〜２

第63話〜生成工場〜 ページ32

貴女「えっ…ここは…？」
ユキト「守化縷の死体だらけだな」
クロス「この部屋…“生成工場”の番人共だ」
アレン「“生成工場”！？ここが？」
リナリー「アレンくんうしろっ」
〜生成工場〜

アレンが後ろを向くと、大きな卵があった

クロス「そのでかい玉が伯爵が造ったAKUMAの魔導式ボディの“卵”だ。ブッ壊してぇんだが結界が張られてて解除(ﾊｶﾞ)すのに時間が足りん」

ドクンッドクンッと息づく音がきこえる…

アレン「(息づいている？まさか…っ)」

クロス「上を見ろ、生成工場(ここ)が方舟転送の最後の部屋だ。“卵”が転送され消えた瞬間オレ達もろとも方舟は消滅する」

貴女「そんな！どうするの師匠！？」

クロス「止めるしかねぇだろ、要は“卵”を奪えればいい。方舟を起動させてこの転送を止めれば“卵”は新しい方舟に届かない」

ユキト「こんな得体の知れない舟をどうやってやるんだよ！」

リナリー「元帥…何か知ってるんですか？方舟を動かせる方法を…？」

クロス「オレじゃないお前がやるんだ…アレン」

アレンの方を見るクロス

クロス「オン・ａ(ｱﾊﾞﾀ)・ｕ(ｳﾗ)・ｍ(ﾏｻﾗｶﾄ)…効けよ…！縛(ﾊﾞﾙ)！」

クロス「術で転送を邪魔して若干だが進行を遅らせる…お前が舟を動かせアレン！急げもう消滅の時間だ」

アレン「は？待って下さい何言ってるか全然分かりません師匠！」

クロス「“とっておき”の部屋を開ける。ティムに従え。それと姫美兄妹」

貴女/ユキト「何ですか/だ？」

クロス「お前らも行け」

貴女「な、何でですか？」

クロス「姫美は捨てがたいが…リナリーは怪我をしている。お前らを小さな床面積では担げん。お前らも行け」

貴女「はぁっ！？」

ユキト「わかった」

貴女「ちょっ兄さん！？」

そしてアレン、サクラ、ユキトはティムの光に包まれた。

第64話〜部屋〜→←祝！サードエクソシスト「トクサ」の誕生日！

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