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数日後。
そろそろ開店の時間だったので、看板を出すために外へ出た。
「おはようございます」
背後から突然声をかけられて、思わず身体をびくりとさせてしまう。
振り返ると、
おっと。噂の高橋さんではないですか。
「お、おはようございます!」
変に意識してしまって、
たどたどしく挨拶を返してしまった。
高橋さんは不思議に思ったのか、少し困ったような笑顔を見せた。
「いつもの、お願いできますか?」
「は、はい!もちろんです!」
「…どうかされたんですか?」
店の中に入ってからも、
話し方も態度もどぎまぎしていたため心配されてしまった。
「あ…えっと……その…」
あなたの正体に気づいてしまいました。
と正直に言ってしまっていいものなの?
分かっていても、知らないふりした方がいいの?
どうするべきか分からず、言葉を濁してしまう。
そんな様子を見て、高橋さんは
「ん?」
と言いたげな優しい表情で顔を覗き込んでくる。
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優雨 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜分遅くにいきなりすみません。。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 2のここの部分 都内の家をイノベーションなんてしたのだから、 これ正しくはリノベーションではないんでしょうか? (2022年5月23日 0時) (レス) @page2 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
era(プロフ) - レイさん» レイさん、恐縮です…ありがとうございます(;o;)お気遣いも優しすぎて私こそ癒されました…レイさんもご自愛くださいませ! (2018年1月17日 10時) (レス) id: 0e6a82481d (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - eraさんの小説とっても面白いです!日々癒やされております。小説を書くのがとても上手ですね( =^ω^)次回作もすごく楽しみですが、まだまだ寒い日が続きますので、お身体ご自愛ください☆ (2018年1月17日 2時) (レス) id: 9efa47c4d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:era | 作成日時:2017年12月3日 22時