道標【青葉城西】

11話 ページ12

―及川side―

昼休み、屋上に現れた一人の小さな女の子

目を見て分かった この子は何かを抱えている

この考えは、Aちゃんの行動を見て確信した

案の定金田一の口から放たれた過去は想像を絶するものだっただけに驚いたけどね...w

でも、バレーが好きというのはいやって程伝わってきた

正直どこまで力になれるかわかんないけど

及「俺らで力になれるなら____」


―岩泉side―

国見と金田一が連れてきたマネ候補

本人は嫌がってたけどな

にしてもテーピング見ただけでバレー部とわかるものなのか？

まぁ中学でマネやってたみたいだしわかるか

にしてもあのAっていったか

助けて って言われてるみてーだった

バレー好きに悪いやつはいねー

岩「俺らの言葉であの子を救えるなら___」


―花巻side―

あのマネ候補の子可愛かったな

"ちゃんと笑えばもっとかわいいと思う"

それが印象だった

正直バレー部のマネにしたら危険要素しか思い浮かばない

及川のファンからの仕打ち、暴力や暴言 上げたらきりがねー

でも、あの子の本当の笑顔を取り戻すための鍵がバレーなら

花「俺らのプレーでAちゃんの笑顔を取り戻せるなら___」


―松川side―

制服の袖口から見えたちらっと見えた痣

何かある子なんだなっていうのはすぐに分かった

あの二人が連れてきたからマネ候補の子とは思ってたけど

"マネージャーの資格はない"って飛び出して行っちゃったしな

無理強いして仕事しませんでしたじゃ振り出しだからなー

でもあの子の過去を聞いて確信した

バレーが好きってことをな

そんな子、ほっとけるわけねー

松「あの子にもう一度バレーの楽しさをわかってもらえるなら___」

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