破壊 ページ42
ア「残念だけど＿＿＿あなたは迷路をやり通さないといけないよ」
セド「では、そうするよ」
セドリックはしっかりとした足取りで歩いていく。
ア「セドリック、」
セドリックが振り向く。
ア「あなたのお父さんはあなたをとても愛している」
セド「え？」
背後でデルフィーがもぞもぞと地面を這い始める。
「アルバス...」
ア「あなたがそのことを知っておくべきだと思って」
セド「オーケー、ン、ありがとう」
セドリックはアルバスの顔を一瞬見て歩き出す。
デルフィーがタイムターナーを取り出す。
「アルバス、」
ア「待ってくれ...」
ス「タイムターナーが回り始めた。彼女が何をしているか...見ろよ、置いてけぼりを食らうわけにはいかない」
アルバスとスコーピウスとAは必死にタイムターナーに手を伸ばす。
巨大な閃光が走り、何かが砕けるような音が響く。
時間が戻り始める。
躊躇いがちに＿＿＿＿徐々に加速して。
ス「A、アルバス...」
ア「僕たち何をしたんだ？」
ス「タイムターナーと一緒に来なければならなかったんだ」
「あいつを止めないと」
Aは半ば強引にアルバスを引っ張る。
デ「私を止める？もうたくさんだ。お前たちが台無しにしてくれた。お前たちのような無能なやつらを使うのはもうたくさんだということだ」
デルフィーがタイムターナーを粉々にする。
「ダメ！何てことするの、そんなっ...」
デルフィーは高笑いし宙に舞い上がって飛んでいく。
後を追おうとするが走りでは追い付かない。
ア「だめだ、だめだ......そんなこと.....」
スコーピウスは振り返り、タイムターナーの破片をかき集めようとする。
「タイムターナーが...破壊された。過去に閉じ込められた...」
ス「めちゃめちゃだ。僕らはこの時間から動けない」
ア「ホグワーツは同じ姿みたいだ」
「私たちは見つかってはいけない。早くここから離れよう」
ア「彼女を止めないと、」
ス「でも、どうやって？」
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作者名：ななや | 作成日時：2022年9月29日 19時
