曲者揃いのスリザリンは時間の旅に出るらしい。 (ページ43)

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スコットランド・ハイランドページ43

アルバス、A、スコーピウスは不安そうに駅長を見ている。

ア「僕たちの誰かが、あの人に話しかけるべきだと思わないか？」

「本気でいってる？『今は西暦何年？魔女を見ませんでしたか？』こんなこと聞くの？」

Aは眉根を寄せてアルバスとスコーピウスを見る。

ア「あのね、僕が一番心配してることわかる？父さんたちが僕たちが意図的にこんなことをやったと思うんじゃないかということさ」

ス「アルバス本気か？え、本当に本気か？僕たちはこんなにも大変なことになってるのに＿＿＿君と父さんの理解には苦しむよ」

「右に同じ」

ア「そりゃそうだ。父さんはかなり複雑だから」

ス「それで君はそうじゃないって言うのか？」

「異性の趣味を問わないとしても、あなたは惚れてた」

あえて名前は出さないが誰のことかは三人とも承知している。

ア「そうだった。そうだよね？でも、彼女がクレイグにしたことは＿＿＿＿」

アルバスは暗くなって俯く。

Aは友人の背中を擦る。

ス「それは考えないことにしよう。現状だけを考えよう。僕らには何もない、杖も箒も＿＿＿それに彼女を阻止しないと」

すると駅長が近づいてきて三人に話しかけてくる。

駅「おめさんだち、オールド・リーキー列車、遅れでんの知ってっか？」

ス「はあ？」

駅「掲示板に、新しい時間書いてあっど」

三人は訳がわからず駅長を見る。

駅長は眉を寄せて時刻表の紙を渡しながら指をさす。

アルバスは時刻表を受け取って情報を受けとると顔色が変わる。

スコーピウスはポカンと口を開ける。

Aはアルバスの手にある時刻表を覗きこんで首を傾げる。

ア「彼女の居場所がわかった」

ス「あの言葉の意味が理解できたのか」

スコーピウスも時刻表に顔を近づけて読む。

ス「1981年10月30日。ハロウィーンの前の日だ」

「でも＿＿＿＿＿ああ、なるほど」

Aもスコーピウスも思い当たって顔を曇らせる。