私の夢 ページ25
「本日も可愛いですよ
行ってらっしゃいませ」
「ありがとうございます
いってきます」
もはやルーティンに流れるように挨拶を済ますと、
オペラさんに
「お待ち下さいA様」と呼び止められた。
「まだ何か??」
尋ねれば、彼は両手を広げて
「さあ、どうぞ」
と、相変わらずの真顔で言い終えそのまま固まっている。
「……何の真似ですか?」
「お分かりになりませんか?ハグです」
「丁重にお断りします」
「恥ずかしがらずに、さあ」
くるりと踵を返し、入間君の元へ
「行こ、入間君」
「え、いいんですか?」
スッと割り込んできたオペラさん
「入間様は、人間界には戻りたくはないのですか?」
「えっ!?いや…」
「では戻りたいので?」
「そっそりゃあ戻りたいに決まって…」
「ちなみにA様は、魔界でずっと私の傍に居たいそうですが」
「言ってません
勝手に決めないで下さい」
とはいえ、身内も友達もいない人間界よりは
此方の方がよっぽど居心地は良くて、戻ろうという気はないのだが
「まあ、もし戻りたいのであれば、ハイランクで学校を卒業できれば人間界に行くことも可能と聞いたことがあります」
私のツッコミはスルーされ、そんな説明をされた。
オペラさんは入間君の目線の高さに合わせて屈んで
「頑張ってくださいね
ここにいるなら覚悟が必要ですよ」
「えっ」
「理事長が今、馬車を取りに行っているので」
それを聞いた入間君はすかさず
「いってきまーす!!」と全力疾走
「行ってらっしゃい」
見送った彼は、また両手を広げてこう言った。
「では遠慮なく、さあどうぞ」
入間君を体よく追い払ってまで、この
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宮本怜奈(プロフ) - オペラさん落ちにならないかなぁ (7月26日 15時) (レス) id: 7c7c8b709f (このIDを非表示/違反報告)
紫狐 - きゅんきゅん飛び越えてぎゅんぎゅんしてるよね、うん。 (2021年5月31日 2時) (レス) id: c31e34af03 (このIDを非表示/違反報告)
駒田針 - オペラさん落ちがいいです (2020年11月26日 1時) (レス) id: b768d69f7e (このIDを非表示/違反報告)
ミユミユミユウ(プロフ) - もう最高です!こんな素敵な作品作れるなんて感動の塊です!もう尊敬します(笑) (2020年5月11日 22時) (レス) id: b65a13c736 (このIDを非表示/違反報告)
みみみ(プロフ) - 初めまして、更新とても嬉しいです。今回のお話も一段と素敵で何度も読み返しております…!これからも応援しております。 (2020年5月3日 10時) (レス) id: 3238bdcfdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:周杜(シュウト) | 作成日時:2020年3月14日 16時