【リヴァイ兵長】兵長と秘書の関係《番外編》 (ページ43)

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番外編【3】#31 ページ43

マリアside

エルヴィン団長と最後に会った日から一週間がたった。

私はその間、靴作りの仕事に専念していた。

私は最近、エルヴィン団長に失恋したからだ。

素敵な人だと思っていたのに、簡単に女性遊びをする人だったなんて。

失望と悲しさで、何もしていないと涙が出てくる。

ふと、出会ったときのエルヴィン団長を思い出した。

綺麗な青い瞳に、爽やかな笑顔、抱きしめられた時のエルヴィンの優しい香り。

思い出しただけで手が止まり、涙が出そうになる。

ガチャ

ドアが開く音がして、ハッとした。

急いで目から出てきそうな涙を拭って顔を上げた。

「いらっしゃい......ませ。」

顔を上げた途端、思わず言葉が突っかかってしまった。

入ってきたのは、フードを被っているが兵士服を身につけた男性。

「リヴァイ兵士長......。」

兵長はフードをはずし、その端正な顔立ちと鋭い瞳を見せた。

「邪魔するぞ。」

そう言ってリヴァイ兵長はドアを閉めた。

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「......いい店だな、悪くない。」

兵長は店を見渡しながら呟いた。

「あ、ありがとうございます。
あの......、リヴァイ兵長がどうしてこちらへ？」

私は驚きを隠せなくて、ドギマギしながら言うと、兵長は藍色の瞳を私に向けた。

「エルヴィンのことでお前に話がある。」

リヴァイ兵長は静かに言った。