二人とも馬鹿 ー天童sideー ページ22
俺はなんとなーく悟った。なるほどなるほどネ！その感情はネ…
「多分2人とも馬鹿なんだヨ」
この言葉が出た瞬間の若利くんの顔。
鬼の形相…コワイ！！
「違うからネ！？その馬鹿とかじゃなくてネ。ほら、若利くんって超バレー馬鹿じゃん？それと一緒だヨ。Aちゃんも美術馬鹿なんだヨ〜」
「それでなぜその感情になる？」
なるほどまだ分かってないか、やはり若利くんは天然で面白いネ。
「きっと共通してるからだと思うけどネ、境遇とかがさ〜。同じ気持ちになる事がきっと多いんだヨ！」
自分自身も若利くんの事は深く分かってないし、これはただの憶測になってしまうケド…
どちらも何かひとつのことに集中する馬鹿なんだよ。だからきっと、分かり合える人同士…って感じだと俺は思うけどネ！
「まあでも初めて会った気がしないって言うのは、前世でなにかあったんじゃないノ？」
ここは完全に適当だけどネ〜。
「そうなのか。何となくわかった気がする。ありがとう、天童」
多分分かったのかナ…？まあそれならいいと思うし、俺的には恋愛発展してもいいと思うけどネ！なんて思ってると、
「前世か…それもあるのかもな」
エッ、そこ信用しちゃう！？
「やっぱ若利くん面白いわ」
そんなやり取りをしてると、ゾロゾロと他の部員が戻ってきた。
「まあとりあえず楽しみが増えたナ〜、ね！若利くん？」
「確かにそうかもな」
へ〜、何でだ？とか言わないんだ。若利くんも何だかんだAちゃんお気に入りになってるんだ。
「はぁ〜、本当に楽しみだヨ」
若利くんの意外な一面やら何やら、3年になって初めて見つけられるのかと、自分も心が昂ったりした。
その後、戻ってきた皆が若利くんが持ってるクッキーを見て俺と同じ反応をしていたのは、当然のことだよネ！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 123人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：矢風 | 作成日時：2019年9月30日 22時
