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忘れ物1 ページ1

瀬名side



泉「あっつい…」





眩しい日射しと照りつける太陽…





夏休みに入って学校は休み。





まぁ、レッスンはあるし部活もたまにあるけど。





部活はゆうくんがいるから文句はないし、レッスンもライブに備えて割りきってるけど…





まさか、なんともない休みの日に限ってクーラーが故障するとか…





今は暑さ凌ぎに飲み物を買いに行った帰りだ。





公園の隣を通ると子供がボールであそぶ様…





この暑いのに元気なことで…





泉「………。」





木陰にある木のベンチの上に白い帽子が置いてある





忘れ物…?





白い帽子には水色の花がついているもの





誰のだろ…





『す、すいませ〜ん!』





後ろから声がする





『はぁ…はぁ…そ、その帽子。私のです!』





ウェーブした長い髪と明るい黄色の瞳。





白い半袖のワンピースを着た女の子





泉「ふぅん…。気をつけなよ。高そうな帽子だし、盗まれることだってあるんだからさぁ」





そう言って帽子を渡した





『えへへ…すいません。はぁ、はぁ…ゲホッ!ゴホッ』





走って息切れしたのもあったのか、咳き込み始めた





泉「ちょ!?だ、大丈夫なの?ほら、座って!」





木陰のベンチに座らせる





泉「これも飲んで!」





さっき買った飲み物を差し出す





『あ、ありがとう…ございます。』





差し出した飲み物を飲むと、だいぶ調子がよくなったようだ。





泉「あんた、喘息持ちとか?なんで走ったりしたの。」





『あ、いえ…久しぶりに外に出たらしいので…。』





“らしい”…?





『それに、この帽子…お父さんからもらった物だから。大切な宝物で…。』





泉「ふぅん。ま、似合ってるんじゃないの?」





帽子を被った彼女は始めあった時より綺麗に見える





『ありがとうございます!拾ってくれたのが貴方で良かった。あの…お名前なんて言うんですか?』





はぁ?





泉「あんた、俺のこと知らないの?よく雑誌とかに出てるんだけど。」





『モ、モデルさんなんですか!?どうりで綺麗な顔だと思いました…。



恐縮ですが、私…雑誌とか見たことなくて…。』





泉「あんた今いくつ!?」





『え!?いま…えっと、17歳です…』





高校2年…俺よりひとつ年下。





泉「ちょっとそこでまってて!」





『は、はい!』





俺は走って本屋へ向かった。

忘れ物2→



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まふユリ - 焼肉なう(*゚▽゚*) (2017年8月19日 20時) (レス) id: 33d000ba0f (このIDを非表示/違反報告)
あんさんぶる(プロフ) - レオさん» イエッサー( ̄^ ̄)ゞスンマセンした! (2017年8月19日 20時) (レス) id: 9819c406df (このIDを非表示/違反報告)
レオ(プロフ) - オーイ。あんまりコメント欄で話すなよ?チャットって通報されるし… (2017年8月19日 10時) (レス) id: 920b97b61d (このIDを非表示/違反報告)
あんさんぶる(プロフ) - まふユリさん» 早めに来てもいいぞ〜(´・Д・)」 (2017年8月19日 9時) (レス) id: 9819c406df (このIDを非表示/違反報告)
のり巻きご飯さん(プロフ) - まふユリさん» おぉ…明日たのしみにしてるね!さて、そろそろ寝ますかね〜♪ (2017年8月19日 1時) (レス) id: 8bfa91c907 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のり巻きご飯
作成日時:2017年8月8日 0時

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