四十九松目 「殺気」 ページ7
おそ松達がドアを蹴破って入ってきたのを見て驚いたのか、
私の首を掴んでいた手が離された
その衝動で私はどさっと地面に落ちる
『げほッ、げほッ』
「くっそ！！誰が松野を呼んだ！！！！」
男の中のボスらしき人物がそう叫ぶと、他の奴らはあわてて首を横に振る
おそ松は噎せている私を横目で見つめたまま
顔色一つ変えずにこう言った
「お前らさ、今自分が何やってたのか分かってんの」
「しっ、知るかよ！！大体こいつが...」
「大体？」
ギロッと力強い目で睨むカラ松
男はそれに怯え、一歩後ずさった
「Aはな、自分から喧嘩を売りに行かないんだ。
もし相手が喧嘩を売って来たんなら....その時はAに向けた拳が倍で帰ってくる」
「実際そうなったろ？」と男の額の傷を見ながら言う
すると男は苦虫を噛み潰したような顔をした
「まぁんなことはどーでもいいんだよ。
俺らの大事な子猫ちゃんを傷つけられたらこっちもうじうじしてらんねーからさぁ？」
ちょっと待て、私はいつから小動物になった
ふとそんなことを疑問に思っていると、
カラ松は私の方向に小走りで向かい傷を見る
「っ...ひどい怪我じゃないか...！」
見てみると結構な血の量が流れている
『止血しないと駄目だったかな、これ。』
「あたりまえだろ！」なんて言いつつ、カラ松は自分のシャツの裾を破り
私の足に巻きつけた
『ちょ！シャツ！何破いてんの！？』
「こんなもの別に大丈夫だ。
...ただ大丈夫じゃなさそうなのは...」
カラ松は目線をおそ松の方向に向ける
つられて自分も見ると、おそ松は今までに見たことがないくらいの殺気の混ざった目で男たちを睨んでいた。
カラ松もおそ松の様子を見て、少し冷や汗を掻いているようだ。
.......にしてもこの縄ほどけないな...
ったく、どんな縛りかたしたんだよあのおっさん...
『...なぁカラ松、これほどけるか？』
私は後ろで縛られた手をカラ松に見せる
「ちょっと待ってくれ。」
そう言ってカラ松は縄をほどこうとするが、中々ほどけない
「すまない...俺には少し厳しいかもしれない。
チョロ松なら手先が器用だからほどけるかも知れないが...
後からチョロ松達が来るからその時に頼んでもらってもいいか？」
私は一言『わかった』と伝えると、カラ松はおそ松の方へ向かって行った
「...さぁ、こっからが本番だぜ？おっさん。」
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春の黒猫(プロフ) - なめこ豆腐味噌汁さん» コメントありがとうございます＾＾応援してくださって作者は感謝感激です！これからもよろしくお願いしますね＾＾ (2018年3月18日 2時) (
レス) id: 94c170d235 (このIDを非表示/違反報告)
なめこ豆腐味噌汁(プロフ) - 更新待ってました(´∀`)この作品ほんと好きです!!!!!!!!!愛してます!!!!!!!!!なので更新頑張って下さい!!!!!!!!!ほんとに!!!!!!!!!応援してます!!!!!!!!! (2018年3月4日 15時) (レス) id: c4290caa64 (このIDを非表示/違反報告)
春の黒猫(プロフ) - 和蘭芹さん» コメントありがとうございます！長い間更新できていなくてすみません...ただ今作成中ですので少々お待ち下さいませ！ (2018年3月3日 15時) (レス) id: 94c170d235 (このIDを非表示/違反報告)
和蘭芹 - めっっっちゃ良いところで切られたので雄叫びあげました(てか何ですかコレ…！文才アリアリのアリですよ！！更新ずっっと待ってます！！応援してますううううん”ん”ん”ん” (2018年2月22日 23時) (レス) id: 0bd5b50639 (このIDを非表示/違反報告)
春の黒猫(プロフ) - なめこ豆腐味噌汁さん» コメントありがとうございます(^^) まさか更新をずっと待ってくださっていた方がいるとは…泣 更新もぼちぼち頑張ります( ´ ▽ ` )ﾉ (2018年1月15日 0時) (レス) id: cc81ffe234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はりゅりゅ | 作成日時：2016年6月5日 1時
