五十一松目 「特技」 ページ9
「....はい、ほどけたよ。」
『あぁ、ありがと。』
トド松が行ってからすぐにチョロ松が来てくれ、器用な手つきで縄をほどいてくれた。
『六つ子の中でも器用な奴はいるんだな。』
「君は僕等をどんな目で見てるのさ...」
『こーんな目』と言ってジト目で見ると、
チョロ松は眉を八の字にして苦笑いした
「...さて、あの男の人たちをやるのは簡単だけど
兄さんたちを止めるのは難しそうなんだよね...」
はぁ、とため息をつくチョロ松に私は疑問を抱いた。
『松野達はなんで女に必死になるんだ？』
その質問にチョロ松はぎょっと目を見開き驚く
「ねぇ、僕等が君を"女"だとしか見てないと思った？
僕等にとって一之瀬さんはすごく大切な人だし、大事な友人だよ。」
思ってもいなかった言葉が次々と出てきて私は少し動揺した
「大切な人」「大事な友人」
その言葉を聞いて、自分は松野達にとってそういう存在なんだと
嬉しいような、くすぐったいような、そんな気持ちになった。
『.....ありがとう』
「どういたしまして！」
向こう側からにじみ出てくる殺気とは真逆に明るい雰囲気を醸し出していると、
急にチョロ松の影が大きくなった。
不思議に思い、ふとチョロ松を見上げると
真後ろに鉄パイプを振りかざしている男が立っていた
『チョロ松後ろ！！』
「っ！？」
瞬時に気づいたチョロ松は男の足に自分の足を引っ掛け倒かし、そのまま倒れた男に回し蹴りをかました。
「ぐふッ」とうめき声を出してシャットダウンする男
『はや...』
秒速で男を倒したチョロ松はけろっとした表情で「そうかな？」と頭に疑問符を浮かべる。
いや、速いよ十分。
『まぁとにかく...』
腕の縄もほどけたことだし、
こんなしょうもない喧嘩を
さっさと終わらせよう。
松野達と私は襲いかかりに来る相手を次々に倒していく
相手の人数はこちら側よりも圧倒的に多かったが、技や特技に対してはこちら側の方が有利だったため案外すぐに決着が付きそうだった。
そして最後、ボスらしき人物が一人になりおそ松がこぶしを振り上げた時
相手のすぐ後ろから女の子の声が聞こえた。
こんな喧嘩をしていて危ない所に女の子がいるなんて私たちの頭には予想がついていなかったため、動揺し、拳を振りかざしていたおそ松もピタッと動きを止める。
「暴力はいけないよ？おにーちゃんたち」
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春の黒猫(プロフ) - なめこ豆腐味噌汁さん» コメントありがとうございます＾＾応援してくださって作者は感謝感激です！これからもよろしくお願いしますね＾＾ (2018年3月18日 2時) (
レス) id: 94c170d235 (このIDを非表示/違反報告)
なめこ豆腐味噌汁(プロフ) - 更新待ってました(´∀`)この作品ほんと好きです!!!!!!!!!愛してます!!!!!!!!!なので更新頑張って下さい!!!!!!!!!ほんとに!!!!!!!!!応援してます!!!!!!!!! (2018年3月4日 15時) (レス) id: c4290caa64 (このIDを非表示/違反報告)
春の黒猫(プロフ) - 和蘭芹さん» コメントありがとうございます！長い間更新できていなくてすみません...ただ今作成中ですので少々お待ち下さいませ！ (2018年3月3日 15時) (レス) id: 94c170d235 (このIDを非表示/違反報告)
和蘭芹 - めっっっちゃ良いところで切られたので雄叫びあげました(てか何ですかコレ…！文才アリアリのアリですよ！！更新ずっっと待ってます！！応援してますううううん”ん”ん”ん” (2018年2月22日 23時) (レス) id: 0bd5b50639 (このIDを非表示/違反報告)
春の黒猫(プロフ) - なめこ豆腐味噌汁さん» コメントありがとうございます(^^) まさか更新をずっと待ってくださっていた方がいるとは…泣 更新もぼちぼち頑張ります( ´ ▽ ` )ﾉ (2018年1月15日 0時) (レス) id: cc81ffe234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はりゅりゅ | 作成日時：2016年6月5日 1時
