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裏山にて。
『はぁ、、、はぁ、、、』
「やぁ」
『きゃああああ!!!』
突然後ろから話しかけてられ驚く。声の主からして男の人だろう。そっと振り向くと。
「どうして女の子が忍たまの制服を着ているんだい?」
包帯を顔に巻いて忍者装束を着た忍者。
『、、、あなたは?』
「私はタソガレドキ忍軍組頭、雑渡昆奈門」
『4ヶ月前に忍術学園に入学しました。六年は組の江ノ本Aです!』
「、、、君、水軍にいたんだね」
突然言われた言葉に、私は驚いた。なぜ、分かったのだろう。
「君から潮の香りが微かにする…長年海賊をしていた証拠だ」
確かにそうだ。潮の香りなんて普通は4ヶ月もすれば消えるはず。なのに私はずっと潮の香りがして
いる。これは潮の香りが私の香りになったようなものなのだ。その証拠に、海賊をしている。
『兵庫水軍に入って10年です…5歳の時から船に乗ってました』
「やっぱりね…あと君、鬼蜘蛛丸くんの義娘さんでしょ?」
『なんでそんなことまで…!』
雑渡さんは私を睨むように見ると、まるで私の考えを問いただすように言い放った。
「タソガレドキの情報量を見くびっちゃいけない」
『、、、』
私は、この時忍者の世界がどれほど凄いのか、分かった気がした。
『…なんか…軽くなりました』
「?」
『私ずっと、忍者なんて水軍の仕事よりも簡単なものなのだと思ってましたから…忍術学園に入ってその思いは削られたんです…でも、誰も忍者の世界が厳しいなんて言わないんです…どこかで言ってるのかもですけど…でも!今日の雑渡さんのそのお言葉で、喝が入った気がしました!』
「、、、よく分かんないけど、、、そんなに感動したんなら、今度私の部下の誕生日会を開くから、伊作くんと一緒に来たら良いよ、、、そこでゆっくり話をしよう」
『いっ、良いんですか!?』
雑渡さんは懐から白い封筒を取り出すと、私にくれた。どうやら招待状らしい。
『あの!ありがと…あれ?』
顔を上げてお礼を言おうとしたけど、もう居なくなっていた。
『…あっ!』
ふと自分の置かれている状況を思い出し、私は我に返った。
「ギンギーン!!!見つけたぞー!!!」
「A〜!保険委員長補佐になってくれ〜!!!」
「江ノ本先輩〜!!!」
よっしゃ決めた!!!私は覚悟を決めた。もう良い!!!
『分かったから!止まって!!!』
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作者名:朝霧 | 作成日時:2022年3月21日 17時