125. ページ26
智said
正直、さなみは俺らのことで散々嫌なことされてきたし
さいてーだなって軽蔑することもあったけど
さなみに甘えて、不安定になるまで気づけなかったのは俺だし、
言葉足らずで終わって、さなみが納得できないこともあったのかもしれない
だからこそ、もうさなみの力に
SNMの力に頼ってちゃダメだと思った。
俺にできることは、はっきりさなみの気持ちを断ることと
しっかり、ほんとの意味で自立すること
…それがさなみへの罪滅ぼしになると思う
だけど、こん時の俺は早くAを迎えに行くことで頭がいっぱいで
さなみがどんだけ俺に執着してたか。なんて知りもしなかった
それから、俺は会社に入ってとにかくがむしゃらに働いた
Aと連絡取れねぇようにスマホも解約されて新しいものにされた。
Aとの連絡手段もなくなったけど
松潤んとこに就職してからも飲みに通ってるみたいだったから
そこで繋がってたのは、不幸中の幸い
親父も翔くんも気づいてないみたいだったから
松潤にAの話、よく聞いてた
最初は経営なんてやったことねぇし、
右も左もわかんなかったけど
やっていけば様になるもんで
なんとか大きいプロジェクトも成功させた
そうやって6年がたった頃
親父に呼び出された
智父 「先日な。正式にSNMと手を切った」
智 「え？」
智父 「…どうゆうことか、わかるだろ？」
智 「まじ？！」
慌てて飛び出そうとする俺を親父だ制す
智父 「待て。話はまだ終わっていない」
智 「んだよ。まだなんかあんのかよ」
智父 「実はな、海外で大きいプロジェクトがある。…お前にそれを任せたい」
智 「それって…」
智父 「お前が誰と付き合おうが結婚しようがもう自由だが、仕事は別だ。」
そう言って渡されたのは
明日の夜、最終便のエアチケット2枚分
智 「なんで2枚？」
智父 「Aさんも連れていきたいんじゃないのか？」
智 「親父…」
智父 「彼女を説得できるか、までは知らんがな」
それだけ言うとまたパソコンに視線を戻した
智 「…あんがと」
智父 「フっ…さっさと行け」
エアチケットを握り締め
エントランスに走った。
ふとスマホの画面を見れば今日はAの誕生日
なんとかしてAに会いたくて
すがるような気持ちで松潤に聯絡した。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のん(プロフ) - けいこさん» コメントありがとうございます！のんびり更新ですが期待にそえるように頑張ります!!ぜひぜひお楽しみに...(´ｰ｀) (2019年11月20日 21時) (
レス) id: 205ea647f6 (このIDを非表示/違反報告)
けいこ(プロフ) - やだー幸せそうな2人が！続きが楽しみのようなこわいような‥でもワクワクです (2019年11月20日 19時) (レス) id: e17129d56c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のん | 作成日時：2019年9月26日 13時
