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智 「ねぇね、一口ちょーだい？」
A 「…これ？」
そういうと先生は、私の手をグイって引っ張って
そのまま私のミカンのりんご飴を口に入れた
智 「こっちのもうまいね」
A 「…間接キス…」
智 「あ、」
「嫌だった？」って心配そうに聞いてくれる先生
嫌だなんて…
むしろ普通にキスしたい…なんて口が裂けても言えないけど
智 「ねぇ、Aちゃん。」
A 「？」
名前を呼ばれて先生の方を見ると突然触れた唇
智 「ん。こっちも甘ぇや」
今度は、空いてる手で手をつなぎながら
再び前を向いてりんご飴を食べ始める。
私も前を向いてまた食べ始めた瞬間
夜空にいっぱいに広がった花火
智 「あ、始まったね」
A 「…綺麗」
智 「んね」
繋がれたてにまた少し
ぎゅって力が入って、私もまた握り返した
智 「これ食ったら、松潤の店行こっか」
A 「はい」
多分、大野先生が「嫌だった？」って聞いたのに
キスしてきたのは
私が嫌だと思ってないって言わなくてもわかってくれたから
…先生も間接じゃなくて、ほんとにしたいって思ってくれたから
自惚れかもしれないけど、手から伝わる温もりから
同じ気持ちなんだって思うことが出来た
松本さんの店まで、手をつないで歩く
浴衣の私に合わせて、ゆっくり歩いてくれる先生
店まであと少しってところで相葉さんに会った
雅紀 「お！おーちゃん！…とAちゃん？」
智 「よ、相葉ちゃん」
雅紀 「ちーっす！って、え！？その手…え！？」
A 「あの、これはっ…」
やばい、どうしよう
完全に付き合ってるってわけじゃないのに、誤解されたら先生も迷惑だよね…
慌てて手を放そうとしたら、またぎゅっと握り返された
智 「この子、俺んにするから」
雅紀 「へ？」
智 「じゃ、行くべ」
「未来系？ってことは？へ？」
大野先生の言葉に思考回路が追い付いてない相葉さんを置いて、お店に向かう
大野先生の男らしい発言に
私の心臓はキュンキュンをとっくに超えていて
キャパオーバー寸前
多分耳まで真っ赤な私と繋がれた手を見た松本さんは
「お疲れ」って二ヤってしながら声を掛けた
先生と私の距離が、少しずつ縮まっていく
…そんな夏
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のん(プロフ) - けいこさん» コメントありがとうございます！のんびり更新ですが期待にそえるように頑張ります!!ぜひぜひお楽しみに...(´ｰ｀) (2019年11月20日 21時) (
レス) id: 205ea647f6 (このIDを非表示/違反報告)
けいこ(プロフ) - やだー幸せそうな2人が！続きが楽しみのようなこわいような‥でもワクワクです (2019年11月20日 19時) (レス) id: e17129d56c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のん | 作成日時：2019年9月26日 13時
