【あんスタ】サバサバ女子 (ページ7)

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7話【転校初日1】ページ7

椚「…Aさん、こちらへ」

『はい』

私は2年生の春に、ここ夢ノ咲学院に転校してきた。

なぜ私なのか。

そう疑問に思うことも無く、

ただ親が有名なプロデューサーであり、

その繋がりで私が選ばれたのだと直ぐに理解した。

『今年からプロデュース科第1号として転校してきた、【希崎A】です』

よろしくお願いします。

と、頭を約45度に下げると疎らな拍手が聞こえてきた。

親の仕事の関係上、小さい頃から偉い方や芸能人…

それこそ、アイドルなどとお会いする機会が多かった。

元々私もプロデューサーなど、芸能関係の仕事に就かせたかったのだろう。

自分自身も笑顔を与えるアイドルが大好きだし、

私もこうなりたい

または輝かせてみたい

と何度も口に出してきた。

だから親はきちんと行儀の良く、大人しい私を連れて現場などに顔を出してくれた。

お陰で挨拶やマナー、人間関係については結構出来る方だと思う。

椚「あなたの席は朔間くんの右隣です」

『はい』

幼馴染みの凛月がたまたまであるが、

隣の席になるとはとてもラッキーだと思ったし、

安心したことを今でも覚えている。

凛月「…おい～っす♪A、待ってたよ～」

『おい～っす♪お待たせ

そして、これからもよろしく…♪』

なぜ2-Bなのかというと、

女子1人ということもあり、先生方も配慮してくださったのか、

幼馴染みが2人も居るクラスにしてくれたからだ。

後で真緒にも挨拶してこよう。

と心に決め、昔から面識のある章臣さん…。

椚先生のHRでの連絡事項をしっかりと聞く。

…まあ、こんなにのんびり出来たのは

たったの、この瞬間だけだったが。

ちなみに隣の凛月は挨拶した後、こちらに顔を向けながら即寝た。