ルームメイト 二 ページ24
「改めて自己紹介を。アリス・カータウェイよ。実は貴方のことはマルフォイから少し聞いてるわ。日本の魔法族なのね」
寮の互いの部屋に案内された後、二人は改めて自己紹介をすることにした。
「まさか同じ部屋になるとは思いもしなかった」と笑いながらアリスはベッドに腰を下ろし、Aも其れに倣ってベッドに座った。
「……二人部屋なんだね。他の寮はもっと人数が多かった筈だけど」
「ほら、スリザリンの生徒って無駄にプライドが高いし、貴族だったり名家だったりするし、そのせいで矢鱈と繊細だったりするじゃない？」
アリスはそう言ってニヤリと笑った。
随分としっくりくる彼女の表情を見ながらAは質問をした。
「アリスちゃんも、名家とか貴族だったりするの？」
「まぁ、そうね。ただ、変わり者の一族とも言われるけど」
Aはその言葉に首を傾げる。アリスはAの疑問を晴らすために自分の一族について説明を始めた。
曰く、家は純血主義ではあるものの、あくまで純血として子孫を残すことを第一にしており、マグル生まれだろうと優秀であれば側に置くし、そもそも彼等を差別することもない。
そういう一族に生まれたせいか、カータウェイ家はみんな変人扱いされるている、と。
「ま、カータウェイは代々優秀な魔法使いを輩出しているから邪険にはされないし、そのおかげか根っからの純血主義であるマルフォイ家のパーティーとかに普通にお呼ばれされてるんだけどね」
あらかた説明を終えて満足したのか、アリスは枕元を整えるとベッドに潜り、寝る体制に入った。
「明日からは授業が始まるし、寝るとしましょう。おやすみなさい、A」
「おやすみ、アリスちゃん」
＊
「ねぇ、ところで」
寝るんじゃなかったのか。
ウトウトしてきたところにアリスから声をかけられ、Aの意識は覚醒した。
「いろいろと聞きたい事があって……ほら、ニンジャとかサムライとか、本当にいるの？ あと、あれも気になってたのよ。マンガとかアニメとかゲームとか！ とても面白そうよね！」
「……誰から聞いたの、それ」
「お爺様よ！」
何処かキラキラとした笑みを浮かべるアリスを見ながららAは如何しようか、と思案する。
結局眠気が勝った為、彼女はアリスに背を向けて布団を被り直した。
「おやすみ、アリスちゃん」
「ねぇ、ちょっと！ 教えてくれてもいいじゃない！」
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息抜き(プロフ) - 真昼さん» コメント有難う御座います！ 良いですよねぇ、ハリポタとチェンソーマン。 (2023年1月12日 22時) (
レス) id: aff75be4a1 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 好きな物語がクロスオーバーされていて、嬉しかったです！ (2023年1月12日 17時) (レス) id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：息抜き | 作成日時：2022年12月17日 17時
