全員「緑間の姉！！！！？」 W・C編なのだよ2

19話なのだよ[ムダな努力] ページ20

青峰「あんま失望させんなよ、テツ。
こんなものが俺を倒すために出した答えなら、
この際ハッキリ言ってやる。

そりゃムダな努力だ」

地面に転がるボールを強く弾いてドリブルで突き進んでいく青峰。

火神がシュートを防ぎに行くが、

青峰の、型のないシュート(フォームレスシュート)により

あり得ない弾道を通ってボールがゴールに入る。

テツヤ君の急激な不調も相まって、

桐皇の方が有利になってきた。


「誠凛高校、Ｔ・Ｏです！」

相田「ひとまず黒子君は一度交代よ」

黒子「・・・はい」


監督の話を聞きながら、視界の隅に、手と手をギュッと握りしめて

タオルをかけた頭を俯かせるテツヤ君がうつる。

そして、微かに耳に入ってくる

悔しさのこもった言葉


「Ｔ・Ｏ終了です！」


俯くテツヤ君の頭に火神がガシッと手を乗せる

火神「ムダなわけねーだろ。バカ
みんな信じてるぜ、お前は必ず戻ってくるってな。
今度はもう降りるのはなしだ。
その間に俺がアイツに教えてやるよ。

ムダな努力なんざねえってな」


火神がコートへ向かう中、ボクもそっと、少し上を見上げたテツヤ君の頭に手を乗せる。

A「バカカガミにバカって言われたくないよな」

火神「ああ”」

A「大丈夫さ。テツヤ君なら
試合はまだ終わってない。
じゃあ、やることは一つだろ。
諦めない。
それが、ボクが、ボク達が見てきたテツヤ君のバスケだよ。

勝とう。青峰に。この試合に」


黒子「・・・Aさん」

A「ま、見てなって。バカカガミのバスケをさ」

黒子「・・・はい！」

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