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66話なのだよ[手当て] ページ17

黄瀬「え、いや、それは…えー」

予想外の理不尽な言葉に、出す言葉がしばらく見つからなかった

黄瀬「でも、オレだって頑張ったんスよ!
緑間っちのシュートも紫原っちのブロックも!」

A「知ってる。だからこれ以上とやかく言わないよ」

黄瀬「なんスか、それ…
だいたい、Aっちだって緑間っちと同じシュート打ってるじゃないスか!」

A「ボクと真太郎は姉弟だから、それはいいんだよ」

黄瀬「そんな理不尽な…」

Aっちの予想外続きの言動に勝手に肩が落ちる

そんなオレの反応を見て、彼女はクスクスと笑った。

そして流れるような動きで手当てを終えたオレの左足を持ち上げて、キスを落とした。


…って……え

ブワーッと顔中に熱が一気に集まる

黄瀬「あ、Aっち?!」

A「あ、ごめん。ついクセで」

きっと真っ赤になっているであろうオレの顔を見ながらヘラッと笑う彼女

ドクドクと、ずっと心臓から聞こえる大きな音が鳴りやまない。

A「小さい頃よくやってたんだ。真太郎がケガをしてそれの手当てをするとき、
早く治りますようにって願いを込めてな」

黄瀬「…」

そんなオレとは違って、Aっちはずっと冷静でいる。

それがなんか悔しくて、

オレはグイッと、オレより少し低い位置にある彼女の顔に自分の顔を近づけた。

A「…」

黄瀬「…」

静かに二人の顔の距離が近づいていく


お互いの息がかかりそうな距離になったとき

ずっとオレを見ていた目が違う方を向いた

A「あ…時間だ」

さっと体をひかれたことで、一気に彼女との距離が空いてしまった

A「ごめん。ちょっとこれから行くところがあってな」

そう言いながらスクッと立ち上がり、机の上のバックを持ち上げてどこかへと向かおうとする

黄瀬「あ…」

咄嗟に呼び止めようとしたオレの声にかぶって遠くから声が飛んでくる

「すみません、お待たせいたしました」

A「いえ、大丈夫ですよ」

「あれ、海常の黄瀬君?」

黄瀬「あ、どうも」

「二人はお知り合いだったんですね」

A「ええ。中学からの付き合いです」


まだ状況をつかみ切れていないオレにAっちは、

急にやって来たこの人達が月バスの取材の人で、

今からその人達の取材を受けるのだと説明してくれた。

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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2022年4月6日 12時) (レス) @page21 id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2021年6月7日 20時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/nomura  
作成日時:2021年2月9日 6時

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