63話なのだよ[大事な約束] ページ14
灰崎「まー、ヤったらすぐに捨てちまったけど!
はははは!!」
コートのど真ん中で、ドグソ野郎はそんなドグソなセリフを大声で喋る
見かねた審判が忠告をしたが、当のドグソ野郎はそれを聞き流すように生返事をして終わらせた。
敵味方共に、ドグソ野郎以外は、誰一人として穏やかな表情をしていない。
すると、右隣に人影が伸びるのが見えた
目をやると、テツヤ君がコートを、涼太君を強い目で見つめながら立ち上がっていた。
そして、普段めったに上げない大声をあげた
黒子「信じていますから!黄瀬君!」
コートの上から、客席にいるテツヤ君を見る涼太君に向けて。
ボクも続いて立ち上がり、一気に身体の中へ空気を取り込む
そして叫ぶ
A「”約束”破んじゃねーぞ!バカが!!」
曲げていた体勢を真っ直ぐに戻し、再び下を見ると、
目を大きく見開いてこちらを見る涼太君とばっちり目が合った。
そして、彼はクスリと小さく笑い、
灰崎の方を向いて、床からついていた膝を離し立ち上がっていく。
黄瀬「勝つ前に言っとくけどショウゴ君さぁ、カン違いしてるよ。
あの子のこととか。勝手に付きまとって、彼女名乗られてウンザリしてたんスよ正直…
プライドが高くて、話は自慢話ばっか。モデルと付き合っているステータスが欲しかっただけなんスよ。あれは」
涼太君の周りの空気が変わったような気がした。
黄瀬「見た目に群がってくるバカ女のうち1人とったくらいで、
調子乗ってんじゃねーよ」
灰崎「あ?」
灰崎が涼太君の言葉に反応して後ろの、海常陣のゴールした近くにいる涼太君の方へ振り向く
涼太君は、自陣のゴール下で膝を曲げ、シュート体勢に入っていた
そして、涼太君がいたところから高いループのシュートが放たれる。
パっ
血の気が引いたような顔で、ボールが向かった自分のチームのゴールを見る灰崎、
コートの端から端への超長距離な3点プレイのシュートが決まった。
ドッと、さっきまで静まり返っていた会場が湧き上がる。
その中で、彼の「模倣(コピー)」ができる範囲を知っていた人達は、
信じられないものを見るかのように目を見開いていた。
黄瀬「女だの、肩書だの、欲しけりゃやるよいくらでも。
んなことより大事な約束があるんスよ。オレには
必ずそこへ行く。ジャマすんじゃねーよ!」
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2022年4月6日 12時) (レス) @page21 id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2021年6月7日 20時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/nomura
作成日時:2021年2月9日 6時