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消灯時間の少し前、緑間は外に出ていた。辺りに人が居ない事を確認し、相変わらず金魚鉢を抱えたまま電話を掛けた。

其の人物と、予想に反して直ぐ繋がる。



「…………赤司か」

“僕の電話で、僕以外の人物が応対したことがあるかい?”



開口一番で何を言わせているのだ、俺は。



「……そうだな。で、今日の練習試合はどうだったんだ?」

“勿論、勝ったよ。スタメンが出るまでも無かった。スクリーンのタイミングが少し気掛かりな位だ”

「……そうか」

“あぁ。……真太郎、言いたい事があるならはっきり言ってくれ。南の事で質問があるんだろう?”



心を見透かされた様で気味が悪い。此奴は、元々そう云う奴だ。
驚くなど、とうの昔に諦めて居る。



「ふっ。本当に、赤司には敵わないのだよ。正にその通りだ」

“彼女から何も聞いて居ないのか?”

「お前とクラスメートで、キャプテンとマネージャーの関係だと言って居た」

“あぁ。其れで合っているよ。僕と彼女は、其れ以上でも其れ以下でも無い”



何だ。
南と言い赤司と言い、お互いばっさりとし過ぎて居ないか?






「南を……如何する気だ」






思わず零れた台詞に、自身でも驚く。
ん?嫌、何を言っているんだ、俺?







“……真太郎、南に惚れたのか?”







電話口から聞こえた其の問いに足の爪から髪の毛の先まで固まった。




「ち、違うのだよ!!」

“違うのかい?”




そう反論出来たのは、たっぷり三十秒が経過してからだったりする。




「な、何故其の様な考えに至ったのかさっぱりだが、赤司、お前に一つ進言しよう」

“…………何だい?”





落ち着いて、呼吸を整える。
全く、声だけなのに此の威圧感。

ふん、と息を吐いて前を見据えた。









「南Aは、______」

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nome(プロフ) - 律。さん» コメントありがとうございました!赤司君と絡むのが遅くてすみませんm(_ _)m頑張ります。 (2015年6月16日 20時) (レス) id: 6a7654f1e9 (このIDを非表示/違反報告)
律。 - はじめまして。赤司君とこれからどう関わっていくのか楽しみです。更新無理せず頑張ってください!! (2015年6月14日 17時) (レス) id: f3d528ae0e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nome | 作成日時:2015年3月31日 20時

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