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内部進学組と外部進学組は、仲良くなれ無い。
其の事実は歴代の先輩方が証明して居るし、先生にだって否定は出来無い。
内部から進学して来る者達は既に三年間と言う期間を共に過ごして居る。
新たに加わった外部進学組の居場所の無さは、容易に想像出来るであろう。
お互いがお互いで固まり、水と油の様に混ざる事は、決して無かったのだ。
仲が悪いだけならまだ良い。
何と彼等は、違和感だけで無く嫌悪感迄も示して居た。
『やっぱり高入生かよー』
『知ら無い癖に出しゃばんなや』
『内部進学やからって頭ええとは限らへん』
『てか、前から居るのが何で偉いのって思う』
等々、彼等の争いは絶えなかった。
つまり何が言いたいのかと言うと、其の論争の恰好の餌食に友達が成りつつ有ると言う事。
南A。
同じクラスの、何方かと言うと大人し目の女の子。
だけど割とハッキリ言うし、皆んなに無理して合わせてる訳じゃ無い。正直、謎。
そんな彼女が、寄りによって学校内で最も権力のある男子バスケ部のマネージャーとなった。
初めて其れを聞いた時は、だから何だと首を傾げた。外部進学組のあたしに、内部進学組の気持ちなど汲める筈も無かった。
だが、調べて行く内に明らかになる異常さ。皆が躍起になるのも仕方が無い様な気がする。
あたし、梅垣侑香は新聞部に入った。
校内外で様々な取材を行なうのが主な目的なのだが、ゴシップも取り扱うらしく今回の様な類いは直ぐウチに来る。学園内で、一番情報が集まっていると言っても過言では無いだろう。
男子バスケ部には既にマネージャーが二年三年合わせて七人存在する。その為新規希望者は返り討ちに有ったと言う。
ベンチに一つしか無い席の倍率は想像を絶するであろう。
元々赤司征十郎が此処、洛山に来た時点で学校内は衝撃の連続で有った。
勿論何一つ不思議な事では無いのだが、彼の話題は五月に成ろうとして居る今でも消えるどころか増えて居る。
そんな彼に言い寄る者は数知れず。悉く彼女達は玉砕をし、最近になってやっと落ち着いた位だ。
洛山は有名な進学校で有るが、羽目を外さ無いとは誰も言って居ない。
A、あんた凄い人になってるよ。
最近彼女が抱えて居る分厚いファイルを思い出しながら、私は情報集めを再開するので有った。
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nome(プロフ) - 律。さん» コメントありがとうございました!赤司君と絡むのが遅くてすみませんm(_ _)m頑張ります。 (2015年6月16日 20時) (レス) id: 6a7654f1e9 (このIDを非表示/違反報告)
律。 - はじめまして。赤司君とこれからどう関わっていくのか楽しみです。更新無理せず頑張ってください!! (2015年6月14日 17時) (レス) id: f3d528ae0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nome | 作成日時:2015年3月31日 20時