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「……ふぅ」
溜息を吐いて、軽く辺りを見渡す。
……誰も居ない。
二人部屋のもう一人は、未だ来ていない様だ。二段ベッドの何方を使うかはルームメイトさんが来てから話し合おう、と内心で呟く。
管理人さんと別れて、取り敢えず持って来た荷物を床に下ろした。
憧れであった寮暮らしが、今日、此処で始まる。
嬉しくて、ついふふー、と変な笑みが漏れた。
元々男子校であった此処、洛山は共学になってから女子生徒用に整備を進めていた。
其の一つが此の女子寮である。何と今年出来たばかりで、私が記念すべき此の部屋の第一入居者だ。学校の正門まで徒歩五分と立地条件も良い。
裏門なら五分もかからない。
広くはないがシンプルで、落ち着きのある空間であった。
先に送っておいた日用品の段ボールを見つけ、壁に寄せる。
時刻は午前七時半を指していた。
ルームメイトさん未だかな。
入学式は九時開始だ。三十分前集合だけれども。
「…………」
特にする事もない私は、段ボールを開封し始めた。自分の名前が書かれているのを確認して、シャッ、とカッターナイフを取り出す。
入学式に持っていく物は既に準備完了。
手始めに、洛山高校の制服を身に纏いますか。
鼻歌を歌いながら、私は着替えを始めたのだった。
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nome(プロフ) - 律。さん» コメントありがとうございました！赤司君と絡むのが遅くてすみませんm(_ _)m頑張ります。 (2015年6月16日 20時) (
レス) id: 6a7654f1e9 (このIDを非表示/違反報告)
律。 - はじめまして。赤司君とこれからどう関わっていくのか楽しみです。更新無理せず頑張ってください！！ (2015年6月14日 17時) (レス) id: f3d528ae0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nome | 作成日時：2015年3月31日 20時
