百七十七匹目 ページ30
「……」
ビュゥゥッと強く風が吹き抜ける。
俺は上着の裾と髪を風に遊ばせながらそこに立っていた。
「?!
どうしてココに一般人がいるんだ?!」
暫く待っているとそう声がした。
声の方へのんびりと顔を向け、相手を見る。
隊服である黒いロングコートの裾を舞わせながらそこへ降り立つ金髪の少年。
いや、青年と言っても相違ないか。
「ようやく来たか。
あまり俺を退屈させてくれるなよ」
「は?
いやいや、ココ一般人立ち入り禁止だぞ!!」
ならば俺が一般人でなければいいだけの話だろう?
そう言ってニヤリと笑う。
彼――出水は、俺が何を言いたいのか解らず、ただただ意味がわかないといった顔をしていた。
「スコーピオン」
「!!」
ヒュンッと一直線に出水へそれを投げつける。
もっとも、単純に真っ直ぐ投げ付けただけなので簡単にかわされる訳だが。
「
「スコーピオン」
放たれた
「む?
もう来てしまうのか」
一人、そう呟いて目を細めた。
地面を蹴り、飛んでいる出水の許へ向かう。
そして、思い切り殴り飛ばした。
予想外の俺の行動に反応できず、思いっきり後方上空方向へ吹っ飛んで行く出水。
その隙にその場を離れる。
離れながら黒猫の姿へ変化した。
木の上で気配を消して新たに現れた人物を見る。
赤い隊服。
嵐山だ。
「!!
嵐山さん見っけ。
出水は獲物を見付けた獣の様な顔で細かく
ドドドドドドドド
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アキ - 続きが気になって次々読んでしまいます!これからも頑張ってください! (2019年3月25日 8時) (レス) id: 524ee6d04b (このIDを非表示/違反報告)
野良(プロフ) - ミリアさん» お返事の方遅くなりすみません。時間と気力があり次第、リクエストの作品を作らせていただきます! もっとも、いつになるかはわかりませんが。コメント有難うございます! また気の向いたときにでも立ち寄ってください! (2017年9月15日 8時) (レス) id: 93a3181461 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で面白かったですもし今後他の作品を作る予定があったらワールドトリガーの世界にトリップか転生したKかハイキューか黒バスか銀魂の銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけて更新頑張って下さい (2017年9月7日 18時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
ちょっとね、隠れたいのよ(プロフ) - 波瑠音さん» コメントありがとうございます! 物凄くのんびり気の向いたときの更新なのでふと思い出したときにでもまた来てみて下さい! (2017年6月27日 17時) (レス) id: 6af8be8c4a (このIDを非表示/違反報告)
波瑠音(プロフ) - とても面白いです!これからも続きを読みたいと思ってます! (2017年6月27日 16時) (レス) id: 6a4ce7bd71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょっと隠れます | 作成日時:2017年5月23日 2時