2話 ページ2
打ち合わせを終え、無事にマンションに到着。
部屋に上がる前に自分宛に郵便物が無いかとポストを覗いたら入っていた一枚のハガキ…
そのハガキを手に取り、眺めて見る
書かれていた内容は要約すると
"同窓会を開催するから出席するのか、しないのか…それを幹事に連絡しろ。"との事
「…同窓会、ね」
思い出すのは当時やたら絡んできたお人好しのこと。
その時の俺は"近寄り難い"、"話しかけにくい"、"何を考えてるかわからない"…とかなんとか散々なことを言われていた覚えがある。
にも関わらず、毎日毎日話しかけてきた奴がいた。
"相川A"
それがあいつの名前だ。
家の事情とやらで高校2年の6月というすごい中途半端な時期に転校してきたA
転校初日に自己紹介を終えるなり周りに馴染み始め、暫くの間は"東京からすごいハイスペックイケメンが来た!"そんな話が出回っていたのをよく覚えている。
偶然にも隣の席になってしまったらしいAはクラスの輪に混ざらず、一人机に伏せて空を眺めていた俺にも話しかけてきた。
『はじめまして、俺は相川A。』
『君の名前を教えて貰ってもいいかな?』
人と話すのでさえ面倒だと思っていた俺はぶっきらぼうに一言、名前だけ名乗った。
「…一ノ瀬彼方」
そんな無愛想な返事を気にする様子もなく優しそうな微笑みを見せてくれた。
『彼方、ね…これからよろしく』
ーーーーー
その日以降も、何故か話しかけられ続け、高校を卒業するときにはお互いを゛親友゛と呼べる仲にまでなった。
Aとは大学に進学するのを期に離ればなれになってしまったが、今でもたまに連絡をとっている。
クラスの奴等に会うのは気が進まないが、Aが来るならたまには出席してみようか…
そう決めた俺はハガキにかかれた幹事の物であろう電話番号に電話を掛けた。
「…あっもしもし?俺、一ノ瀬彼方だけど」
「同窓会、相川が来るなら俺も行くよ」
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無伊(プロフ) - はじめまして、面白そうだと思い見てみたいのですが、ホスト?いいえ歌い手ですのパスワード教えて欲しいです。 (2021年12月5日 21時) (レス) id: ff08c42ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー(プロフ) - みきさん» あっごめんなさい。そのキャラは主人公ではないので名前固定です。この作品の主人公はお兄さんの方です (2019年4月22日 16時) (レス) id: c7691e5ae4 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 真冬という名前から動かないです(泣) (2019年4月22日 15時) (レス) id: e0b4eaf84f (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー(プロフ) - みきさん» 変換できるようにしてるんですけど…できてませんか? (2019年4月22日 15時) (レス) id: c7691e5ae4 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 名前変換って出来ないんですか?(泣) (2019年4月22日 14時) (レス) id: e0b4eaf84f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルクティー x他1人 | 作成日時:2019年4月15日 1時