。流星の絆。2 (ページ39)

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泰輔「兄貴…」

お店終わりに顔を出すと、兄貴はバタバタと慌てた様子で来る。

功一「はぁ～…よかったよ」

そういって安心したような瞳で見つめるのは…俺の背中にお負られて眠っているA。

功一「それで…なんでアリアケに?」

とりあえず2階に行って布団に寝かせると、兄貴はAの目にかかった前髪をｻﾗりとながしながらいった。

泰輔「…短く言うけど…我慢、させてたみたいなんだ」

功一「…はぁ?」

泰輔「いや…こいつさ。事件の時小さかっただろ?シーでさえ思い出はあやふやだから…ほとんど思い出なんて覚えてないんだよ」

俺がそういうと視線を落とす兄貴。

功一「ちょっと…焦りすぎてたな俺…」

泰輔「兄貴だけじゃないよ。俺も…シーだって」

そういうと…ふるふると兄貴は首を横に振る。

功一「…余裕なかったんだ…」

泰輔「へ?」

俺が間抜けな声を出すと…おにぃはふっと頬を緩ませて「なんでもねぇ」と。

泰輔「え、あちょ、気になるわ～」

功一「教えねぇよバーカ」