。流星の絆。2 (ページ18)

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功一「…それで?なんだっけ?」

泰輔「いや…早い話は、チーちゃん妊娠してんだわ」

静奈/功一/貴方「「「えぇ!?」」」

譲二「ん!?なになに?」

むくっと起き上がる譲二さん。

泰輔「こん中で彼氏にするなら譲二さんだよなって」

譲二「やめろよ…時給あげちゃうよ…?」

そしてそういってまたﾊﾟﾀﾝと倒れた。

静奈「何ヵ月?なんか全然お腹でてないけど…」

ちえみ「先週分かったの。7週目だって」

功一「初期が辛いんだよね?初期が辛いっていうじゃん!初期が」

静奈「…なんでそんなこと知ってるの?」

「しかも食い気味…」

功一「いやだから…しょ…初期が辛いっていうじゃんか…」

若干そんなおにぃと距離を置いて。

「あ、相手は?」

ちえみ「中学の先生、不倫なの」

その言葉に……皆少し気まずくなる。

譲二「ん?なになになに?」

「結婚するなら譲二さんかなって」

譲二「よせって…中古になっちゃうよ…」

またさっきのように急に起きた譲二さんはバタりと倒れた。

泰輔「まぁ、話読めてきたと思うけど産むにしろおろすにしろ金が必要だからこうやって働いてるわけよ」

静奈「相手の…その先生には話したの?」

しずがそう聞くと、チーちゃんは携帯を見せた。

泰輔「言い方はソフトだけど、要するに認知もできない金も出せないほんとに俺の子なのかーっていうパターンだよね」

静奈「ひどーい!!」

譲二「なにがー!!」

「無人島に連れてくなら」

泰輔「譲二さんだって」

譲二「やだよ…泳げねぇよ…」

そういいながら満更でもなさそうな譲二さんはまた倒れた。

静奈「教えて?どこの中学のなんて教師？」

功一「やめろって!!…さっき言ったじゃんこれが最後って」

しずだったら…多分簡単にお金を騙しとれるだろう。

静奈「いやだって…最低じゃんそいつ!責任取らないんだったらせめて…!」

ちえみ「いいの!私…多分産まないから」

「チーちゃん…」

ちえみ「子供が苦労するのわかってるから。ほら、私がそうだから。
お母さん一人で私産んで体壊したでしょう?それでそのまんま施設で暮らして…そういう辛い思いさせたくないもん…」

「でも…チーちゃんだけが悪いわけじゃないじゃん。
責任取れないくせに一丁前に不倫して、それで妊娠させて。そんなやつ…男じゃないよ」

泰輔「ちょ、いつもなんでお前が泣くんだよ!」

「だって…チーちゃんきっと…泣けないからっ…」

自然と…涙がこぼれてきた。