甲斐くんの彼女。2 (ページ39)

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「新日のレスラーとかわかんないから!!」

前の席に座ってる堀部に泣きつくと、堀部は優しく頭を撫でてくれた。

彼氏力高くないか、堀部よ。

茅野「えぇ、ニュージャパンカップの予想と照らし合わせた方がわかりやすいと思ったのに..」

意味がわからない単語は、プロレスの名前だったらしい。

諏訪「分かりずらいから普通にやって」

茅野にはいつもの高圧的な態度の唯月。

茅野「..はい、じゃあ、3人目の佐久間先生は?」

諦めた様子の茅野は話を変えた。

秋庭「一言で言うと..キモイ」

堀部「あー..わかりみが深い」

「酷く言いますね、堀部さん」

未だ抱きしめてくれる堀部に言うと、堀部は「だってキモイじゃん」とバッサリ。

熊沢「よく澪奈を見ながらニヤニヤしてた」

「キッモ、須永じゃん」

須永「いやおかしいだろ」

光永「俺だけの景山にしたい、独占欲だ」

茅野「じゃあ..丸にする?」

「うん、そうだね」

名残惜しいけど、堀部から離れて黒板に“〇“と書く。

茅野「次は武智先生」

小宮山「武智と澪奈の組み合わせってイメージないけど」

真壁「いやいや、結構熱心に口説いてたよ。
ね、諏園」

「口説いてた..あっ、推薦のこと?」

真壁「そうそう!
まぁ結局、景山が希望する大学とは違くて、その話は流れたけど」

里見「瀬尾も武智から推薦貰ったんだよな?」

瀬尾「あぁ。武智は基本空回りキャラだけど、こういうことはしないんじゃないか?」

茅野「じゃあ..バツ?」

諏訪「そういえば、Aも武智に推薦の話されてなかったっけ?」

隣の隼人に唯月が視線を向けると、隼人も思い出したのか私を見た。

「でも私は断ったらすぐに何も言われなくなったから..澪奈ほど熱心に求められてた訳じゃないかも」

ただ..あの時の武智の様子は少し異常だった。

茅野「じゃあ..最後は坪井先生」

里見「ある意味、そいつが1番本命だろうな」

「なんで?」

少しびっくりしたように瞬きしてみせる里見。

逢沢「うちの水泳部を強豪校にした立役者でしょ?」

瀬尾「水泳部に聞いた方が早いんじゃね?」

真壁「まぁ、性格は厳しいかな」

熊沢「坪井先生が怖くてやめた子..結構いると思う」

ﾁﾗりと熊沢は涼音に視線を向けた