甲斐くんの彼女。2 (ページ38)

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茅野「じゃあ、これから澪奈のフェイク動画を依頼した犯人を探したいと思います」

宇佐美「ねぇ、なんでさくらが司会なの?
あぁ、また奴隷扱い?」

後ろの唯月が面倒くさそうに舌打ちをした。

諏訪「勝手に立候補したんだよ。
それにAにやらせるわけないじゃんうちらが。」

茅野「ほんとだよ!
澪奈の真相を突き止めるには、まずは自分が動かなきゃと思う..って諏園さんが」

「そーそ。だから..勝手にゆづちゃん達悪く言わないでくれる?」

にっこりと笑ってみせると宇佐美は気まづそうに小さく謝った。

茅野「皆の話を整理すると、この5名が候補になるのかな、と。」

・校長先生

・武智先生

・森崎先生

・佐久間先生

・坪井先生

兵頭「はい、校長はないと思う」

柳本「いや、そうでもないよ。
前に校長が景山さんのこと愚痴ってたの聞いたことあるし。
スター選手がいるからってマスコミが頻繁に出入りするのが迷惑だって」

茅野「じゃあ..とりあえずジェイホワイトにしときますか」

秘書係の私に、書いてと視線を送る茅野。

「..じぇいほわいと..っと」

..頭がいい人が使う単語??

「次は森ちゃん」

魚住「森崎先生はブッキーを狙ってたから可能性はあるよ」

茅野「..す、諏園さん..?」

「..チョークって脆いよね」

強く握り締めて粉々になってしまったチョーク。

茅野が頬を引き攣らせた。

須永「全然知らんかった..笑」

魚住「女心が分からないな～」

内輪で話してた須永に視線を送る魚住。

魚住「ま、そこが可愛いんだけど」

須永「は?」

金沢「景山さんをライバルに思ってたのなら..フェイク動画もやりかねないかも」

「ライバルってなんのライバル..?」

魚住「だから、恋のライバル!! 」

魚住が断言すると、唯月が吹き出した。

「..ゆづちゃんの意地悪!!愛華も魚住の発言止めてよ!!」

小宮山「いや、だって面白いんだもん」

「なにそれ!!」

茅野「あ、諏園さん..」

「なに!?茅野も森ちゃんが先生を狙ってたって言いたいの!?」

茅野「ううん違うよ!!
やっぱり..ジュースロビンソンだと思わない?」

「じゅーすろびんそん?」

思わず首を傾げると、同じように茅野も首を傾げた。

「意味わかんないよさっきから!!」

須永「そろそろあいつ助けた方がいんじゃねぇか?」

甲斐「ほっとけ。おもしれぇから」