伍拾弐 ページ4
「よぉし、打ち上げがてら皆で買い食いして帰ろうぜ！」
「木兎もたまにはいいこと言うじゃん。」
「おーい、主将のおごりだってよ！」
「お前らキライ！」
四日間の合宿を終え、生川高校から帰ってきた。
そこそこ暗い時間だというのに、いつも通りはしゃいでいる。
「兄貴は！？」
「そうだな！行こう！」
夜に集団で歩く、育ち盛りで体格の良い男子高校生。
鬼にとってはご馳走だ。
「明日も早いので、私は帰りますね。」
「え？明日って朝練無くね？」
「用事がありまして。では、お疲れ様です。」
一礼してその場を走り去る。
京治君が送ると言い出しかねなかったから、半ば逃げたようなものだ。
姿が見えなくなってから加速した。
向かう先は産屋敷邸。
蒼葉も居るだろうし、お館様に報告と話があった。
毒は持っているが、刀は無い。
できれば鬼には遭遇したく無いものだ。
しかし、そう思っている時こそ遭遇してしまう。
「うわーッ！」
……最悪ですね。
蒼葉が居ない為、誰かに知らせてくれる者も居ない。
毒の瓶を取り出して向かうと、長身の外国人男性が襲われそうになっていた。
「そこの貴方！三秒数えたら逃げてください！」
「お、俺！？」
日本語が通じるようで良かった。
宣言通りに三秒後、鬼の前へ躍り出る。
男性は約束を守って、なかなかの足の速さで遠ざかっていった。
「邪魔するなよぉ……。ご馳走だったのに……。」
「それはすみません。でも私もご馳走ですよ？ご存知ないですか？鬼殺隊です。」
「鬼殺隊、あぁ、食べたら強くなれるよねぇ？」
「勿論！腕とかいかがですか？美味しいですよ？」
私が右手を差し出すと、素直に食いつく。
「いっ……！どうですか、毒のお味は？」
しのぶ様が改良した藤の花の毒。
鬼に気付かれないよう、匂いがしないのだ。
もがき苦しんだ鬼は、思いの外弱かったようで、すぐに溶けて無くなった。
「杏寿郎様に怒られてしまうでしょうか。」
想像よりも傷が深い。
その上、傷口から私にも毒が侵入した。
止血して解毒剤を飲む。
「これ、副作用も強いんですよね……。」
フラフラとした足取りで先へ進む。
幸いにも、産屋敷邸はもう少しの所だった。
大正こそこそ噂話
鬼殺隊員は仕事柄、鬼に近付けないと困るのでAちゃんは香り袋の中身を抜いて小物入れにしているんだとか
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noel(プロフ) - みおさん» ありがとうございます！ゆっくりのペースですが完結まで頑張ります！ (2022年3月21日 19時) (
レス) id: 546d15b4fb (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - ずっと更新待ってます！！！！！！ (2022年2月28日 23時) (レス) @page22 id: 861da81337 (このIDを非表示/違反報告)
noel(プロフ) - ゆきなさん» 不定期作品に付き合っていただいてありがとうございます！これからもよろしくお願いします^_^ (2020年7月19日 18時) (レス) id: fd0be5fd69 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年7月19日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
noel(プロフ) - 苑歌さん» ありがとうございます^_^ 今後も頑張ります！！ (2020年7月19日 15時) (レス) id: fd0be5fd69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：noel | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/noel_2/
作成日時：2020年7月19日 12時
